何故私が「時代遅れ」と書くのか。
それは、「十年ひと昔」とも言うように、我々を囲む社会環境はいつまでも同じではないのだが、そのことに触れる人はほとんどおらず、その変化に対応できていないからです。
現実のところ、かつては「戸建て住宅」に住む人が多かったので「室内での植物栽培」をする人など少なく、屋外での栽培が当たり前で、「室内で栽培するものではない」という人も多かった。
が、今は高層マンションや集合住宅に住む人が増え、屋外での栽培はしたくてもできない。
そのこと
が原因で園芸業界の衰退がはじまり、それに危機感を持った業界の人たちは「耐陰性がある」などと言って屋内栽培が簡単にでいるような話を広め、必死になって販路の拡大を画策する。
が、屋外での栽培と屋内での栽培は「別物」といってもよいくらい違うが、それに触れる人もいない。
「温暖化」による違いもほとんど考慮されず、それで初心者は悩まされる。
温暖化の問題だけでなく、住宅暖房の変化も無関心である。
かつてはまともに暖房などしていない家も多く、冬の屋内はかなり寒かったが、今は「冷暖房完備」の家も増え、「外は冬だが、家の中は初夏」なんて家も。
北海道などでは、「外は極寒の猛吹雪だが、屋内は半そでのティーシャツでも平気平気」なんてことだってあるのだから。
これを言い換えると「温室」と似たようなものだろう。
が、「温室育ち」などとも言うように、一般的な栽培管理と温室栽培には違いがあるのだが、それにも触れようとはしない。
これはすでに書いているが、一度書いたら「後は野となれ山となれ」といった感じで、訂正などするところもほとんどない。
だから時代遅れな古い話が何時までも大手を振って存在するのである。
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