Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

マヌエル・マリア・ポンセの南の協奏曲を聴く

2012-09-11 05:04:22 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1882年に生まれたマヌエル・ポンセの作品。
彼の略歴については以前ブログで触れたので省略する。
聴いた曲は、1941年に作曲された南の協奏曲である。
この作品はセゴビアのために作曲されたギター協奏曲で、
1943年モンテビデオで彼の演奏とともに初演された作品のようだ。
聴いたCDはアルフォンソ・モレーノのギター、
エンリケ・バティス指揮、メキシコ州立交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグレットは、短い序奏のあとにギターが入って始まる。
ギターの技巧的な演奏と管弦楽の掛け合いが心地いい。
明るく軽快な曲調はタイトルにある南の雰囲気を感じさせる。
各主題はギター中心に自由に展開され、
躍動的で技巧的な独奏ギターのカデンツァを経て、
管弦楽とギターの競演で盛り上がったあと、力強く終わる。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとした弦楽器に導かれ
ギター、木管楽器が入って始まるゆったりとした楽章である。
ギターと木管楽器とが絡み、弦楽器も絡みながら、
叙情的な世界が創られていき、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・モデラート・エ・フェスティーヴォは、
短い序奏の後、ギターが入り軽快な旋律が奏でられていく。
祭りのような賑やかさと華やかさがあり、弾んだ音楽が展開される。
ギターと管弦楽の競演が続く中、盛り上がりをみせて最後は力強く終わる。
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シルベストレ・レブエルタスの組曲「網」を聴きながら二俣川から三ツ境まで歩く

2012-09-09 17:54:27 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日は二俣川から三ツ境駅まで往復して歩きました。
今回とりあげるのは1899年に生まれたレブエルタスの作品。
途中聴いたのは、1938年に作曲された組曲「網」である。
ポール・ストランドによる原題「魚lに基づくドキュメンタリーの、
映画「レデス(網)」の音楽として作曲された。
聴いたCDはエドゥアルド・マータ指揮、
シモン・ボリバル交響楽団の演奏による。
第一部はティンパニとトランペットにより奏される「漁師」から始まる。
金管楽器により荒々しい感じで始まり、やがて重々しくなるが、
その後弦楽器などを中心に回想的な音楽になる。
続く「子どもの葬式」は、弦楽器と木管楽器により、
叙情的な旋律が奏でられ、金管楽器がそれに絡んでいく。
タイトルのように嘆くような心の叫びが情熱的に盛り上がり、
やがて静まったあと金管楽器による華々しい「漁への出発」へと続く。
ここはメキシコ音楽らしい民謡的な旋律をもとに盛り上がっていく。
打楽器と打楽器によりリズミカルな部分をみせて第二部に入る。
第二部「闘志」は、弦楽器により重々しく始まる。
やがて打楽器と金管楽器による荒々しい音楽となり、
ここは魚と対決をする漁師たちの様子を描いているのか劇的である。
そして第一部で現れた主題が再び顔を出し、
独奏トランペットによる回想風の音楽になる。
そしてそのまま次の「亡くした友とともに帰還する漁師たち」に入る。
弦楽器を中心に始まりオスティナート風に繰り返す音型に、
トランペットが絡んで盛り上がり、最後は力強く終わる。
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カルロス・チャベスの交響曲第3番を聴きながら、希望が丘から鶴ヶ峰まで歩く

2010-05-23 07:56:05 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日は希望が丘から鶴ヶ峰まで歩きました。
途中聴いた曲は、1899年生まれのチャベスの作品。
聴いたCDは、エドゥアルド・マータ指揮、
ロンドン交響楽団の演奏によるもの。
交響曲第3番は1951年に作曲された。
第一楽章序奏アンダンテ・モデラートは、
金管楽器と打楽器の強奏により始まる。
オーボエが哀愁を漂わせた旋律を奏で、
金管楽器・打楽器が荒々しい旋律を奏で、
弦楽器はシリアスな旋律を奏でる。
途中からは弦楽器によって示された主題が、
木管楽器にも引き継がれフーガ風に扱われる。
楽章の後半は一時弦楽器のみの合奏となり、
それに管楽器が絡むようになり、
フルートとティンパニによる音が残り静かに終わる。

第二楽章アレグロは、前楽章から切れ目なく続き、
弦楽器の刻むリズムに乗って、フルートが主題を奏でていく。
弦楽器のもう一つの主題が示され、提示部を形作る。
古典的なソナタ形式によって作られた楽章である。
展開部に入り、木管楽器同士のやりとり、
弦楽器のみの合奏などがみられ、軽快に曲は進行していく。
ジャズの要素も取り入れているような即興的な箇所もみられる。
曲は行進曲風にもなりながら盛り上がりをみせていく。
そしてフルートが最初の主題を吹き、再現部に入る。
最後は弦楽合奏のみとなり、消え入るように静かに終わる。

第三楽章スケルツォは、三部形式で書かれている。
フルート・ソロが主題を奏で、ファゴットやオーボエが引き継ぎ、
木管楽器中心にニールセンの交響曲第6番を思わせるような、
またはプロコフィエフ風の風刺を利かせたような音楽が奏される。
トリオでは金管楽器も加わり盛りあがりをみせていく。
そのあとは再び木管楽器中心に音楽が展開され、
弦楽器が最初の主題を奏で、打楽器も加わり、
最後は金管楽器とフルート・ソロにより終わる。

第四楽章フィナーレ:モルト・レントは、
第一楽章の主題を遣った展開部と再現部に相当し、
また、第二楽章の主題も取り扱われる。
ハープとオーボエによって始まる神秘的な音楽に、
弦楽器が加わり、そのあとは木管楽器中心に進行する。
やがて金管楽器も加わり荒々しい音楽になっていく。
それが終わると弦楽器合奏による部分となり、
最後は打楽器とともに金管楽器が2つの音型を繰り返し、
壮大なフィナーレとなって堂々と終わる。
それにしてもなかなか聴き応えのある交響曲である。
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フベンティーノ・ローサスのワルツ「波濤を越えて」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-05-20 05:59:09 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いた曲は1868年生まれのフベンティーノ・ローサスの作品。
フベンティーノ・ローサス(Juventino Rosas)は、メキシコのグヮナタフヮート州の
サンタ・クルス・デ・ガレアナで貧しい先住民のオトミ族の子として生まれ、
幼い頃から生計を立てるために様々な音楽の仕事に就いたようである。
メキシコシティに移り住んでからは、ヴァイオリニスト・作曲家として活動し、
国立音楽院にも2度入学したが、ほとんどは独学で、
ダンス・バンドを率いて海外で演奏旅行を行ったようである。
「波濤を越えて(Vals Sobre Las Olas)」は1880年代に作曲されたようだ。
聴いたCDは、エンリケ・バティス指揮、メキシコ州立交響楽団の演奏による。
メキシコ州立交響楽団及びエンリケ・バティス自主制作盤なので型番はない。
木管楽器とハープに導かれ始まるウィンナ・ワルツ風の音楽は、
その旋律を聴いただけで一度は聴いたことがあるような気がする有名なものである。
ロマンティックなこの作品が、メキシコの作曲家によるものだったとは意外だが、
トランペットなどが加わって演奏するところは何となくメキシコらしさを感じる。
レハールのワルツのように華やかで優雅な作品である。
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マニュエル・ポンセのピアノ協奏曲を聴く

2010-05-17 05:17:15 | 古典~現代音楽メキシコ編
昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いた曲は1882年生まれのポンセの作品。
彼の略歴については以前触れているので省略する。
ピアノ協奏曲は、1910年から12年にかけて作曲された。
副題は「ロマンティック」ともよばれるようで、
ショパン、シューマン、リストを讃えて、
ロマン派風の伝統的19世紀スタイルで作曲された。
1912年作曲者自身のピアノにより初演された。
聴いたCDは、ホルヘ・フェデリコ・オソリオのピアノ、
エンリケ・バティス指揮、メキシコ州立交響楽団の演奏によるものである。

第一楽章アレグロ・ノン・トロッポは、ショパン風の序奏に続き、
流れるような旋律に続き、ショパン風の主題がピアノによって登場する。
いかにもロマン派的なこの楽章は短い展開部を終わり、
主題が再現され、続けて第二楽章に入っていく。
第二楽章アンダンテ・エスプレッシーヴォは、
おだやかで優しい感じのオーケストラの前奏に続き、
ピアノが叙情的な旋律を情熱的に奏でていき、最後にカデンツァが置かれ、
ピアノの繊細な部分とダイナミックな部分が発揮される。
第三楽章ヴィーヴォは、オーケストラとピアノの掛け合いにより、
主題が軽快に扱われ展開されていき、最後は堂々と華やかに終わる。
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