Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

トゥルネイのミサ曲を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2010-03-27 07:06:37 | 古代・中世・ルネサンス音楽その他の作品編
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは、トゥルネイのミサ曲。
このCDは、かつて買っていたが、聴いていなかったもので、
マルセル・ペレス指揮、アンサンブル・オルガヌムの演奏による。
開封して聴いてみたが、なかなか面白い作品であった。
1862年にトゥルネイの司教座聖堂参事会長で、
古文書学者のヴォワザンによって発見されたこのミサ曲は、
聴いた感じでは、スタイルの統一性がみられない感じも受ける。
単声音楽もあれば、多声音楽もあるというところは、
一人の作曲家によって完成されたのではなく、
何人かによって作られた作品が誰かによってまとめられたと思える。
ミサ曲としては最初のものに属し、14世紀に成立したものであるが、
この時期はアルス・アンティクァからアルス・ノヴァへの変遷の時期で、
したがって、その両側面をこの作品の中で見ることができる。
キリエやグローリア、そしてサンクトゥス、アニュス・デイは、
ポリフォニックな音楽であり、私がいままで描いていたミサ曲の
イメージとは違い、こんなミサ曲もあるのかと改めて感心した。
この中で私は特に気に入ったのはグローリアである。
やはり、音楽の世界は深いものである。
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ローマ教会の聖歌の入祭唱『蘇えりたまえり』を聴く

2010-03-26 06:03:48 | 古代・中世・ルネサンス音楽その他の作品編
昨日は一日中雨が続きウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは、ローマ教会の聖歌。
聴いたCDは、マルセル・ペレス指揮、
アンサンブル・オルガヌムによる演奏である。
CDに収められているローマ教会の聖歌は、ローマ教会初期のもので、
東方教会の聖歌の影響はここでも残っているようだ。
入祭唱『蘇えりたまえり』の最初の単旋律を全体で歌うところは、
グレゴリオ聖歌のようである。繰り返されるアレルヤとともに
途中からは、イソンとよばれる持続音の上に、
旋律が歌われる東方教会の部分をしっかり残している。
両方の部分を聴くことができて面白いものである。
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ベネヴェント聖歌の聖体拝領唱『聖餐にあずかる者たちは』を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2010-03-25 05:26:07 | 古代・中世・ルネサンス音楽その他の作品編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは、ベネヴェント聖歌である。
聴いたCDは、マルセル・ペレス指揮、
アンサンブル・オルガヌムによる演奏である。
CDの解説によれば、ベネヴェント聖歌とは、
ランゴバルド(ロンバルド)族の共通儀礼である
ベネヴェント典礼にみられた聖歌で、
ミラーノ教会とは異なる音楽様式を持っていた。
この典礼は11後半ステファヌス9世の命令により禁止され、
その写本も破棄されたためほとんど残っていない。

聖体拝領唱『聖餐にあずかる者たちは』は、
この聖歌のスタイルをとどめた貴重なもののようだ。
グレゴリオ聖歌のスタイルに少し近づいた感じはする。
全体で単旋律を歌うところはそうなのだが、
しかし、一方で一定の持続音を低音部で歌うイソンの部分は、
東方教会の部分をしっかり残している。
ビザンチン(ビザンツ)聖歌からグレゴリオ聖歌までの
変遷をこの一枚のCDの中で聴くことができて面白い。
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メルキ教徒の聖歌を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2010-03-24 05:51:50 | 古代・中世・ルネサンス音楽その他の作品編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは、メルキ教徒の聖歌である。
聴いたCDは、セール・マリー・キーロウズ、
サン・ジュリアン・ル・パーヴル教会聖歌隊による演奏である。
CDの解説によれば、メルキ教会とは、ビザンチン式典礼を守る
エジプト・シリアのキリスト教会のことのようである。
1曲目の聖母賛歌はイソンによる低音部で歌われる持続音の上に、
一人が歌う東方教会の形式を残した音楽であり、
4世紀に成立したギリシア典礼によるものであるようだ。
詩文を朗唱するやり方は西方教会の音楽とは違うスタイルである。
2曲目聖母の誕生の聖務日課も同じスタイルである。
何かアジア音楽に共通するような歌い方である。
昨日聴いたミラーノ教会の音楽から時代的に戻った感じである。
最後の短い部分で単旋律を一緒に歌って終わる。
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ミラーノ教会の聖歌を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-03-23 06:03:08 | 古代・中世・ルネサンス音楽その他の作品編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
途中聴いたのは、ミラーノ教会の聖歌である。
聴いたCDは、マルセル・ペレス指揮、
アンサンブル・オルガヌムによる演奏である。
CDの解説によれば、聖アンブロジウスがコンスタンティノープルから、
交唱聖歌の唱法をミラーノ教会に取り入れたことから、
ミラーノ教会の聖歌が成立していったようである。
1曲目は詩篇唱『御身とともに、その御力の』である。
東方教会の聖歌にみられる単旋律を全体で歌うので、
その点はグレゴリオ聖歌風であるが、
途中からイソンという低音部で歌われる持続音の上に、
一人が歌うところも出てくるので東方教会の形を残している。
東方教会の音楽からグレゴリオ聖歌への変遷をたどることができ、
その中間にある両方の部分を備えた音楽であり、興味深い。
最後はまた最初と同じく単旋律を全体で歌う。
2曲目の応唱『主を愛する者はすべて』も同じく、
全体で単旋律を歌うところは、グレゴリオ聖歌風であるが、
そこに見られる旋律は東方教会のものを感じさせる。
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