Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フェリクサス・バヨラスの動詞のための組曲を聴く

2017-09-06 05:12:27 | 古典~現代音楽バルト3国編
長かった北欧編もそろそろ終わりにします。
今回とりあげるのは1934年生まれのリトアニアの作曲家、
バヨラスが1966年に作曲した動詞のための組曲である。
今回聴いたCDは、ドナータス・カトクス指揮、
セント・クリストファー室内管弦楽団の演奏による。
弦楽器のみの合奏で7つからなるこの曲は、
それぞれが短く切れ目なく続いている。
躍動的でリズミックなところが特徴的である。
5分ほどの作品で、最後は穏やかに終わる。
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レポ・スメラのムジカ・テネラを聴く

2013-10-17 05:41:53 | 古典~現代音楽バルト3国編
午前中中心に激しい雨と風が吹き、大変な一日でした。
さて、今回で長く続いた北欧編も終わりにしたいと思う。
今回取り上げるのは1950年生まれのエストニアの作曲家スメラが、
1992年に作曲したムジカ・テネラである。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはパーヴォ・ヤルヴィ指揮、
マルメ交響楽団の演奏によるもの。
トライアングルが響いたあと、弦楽器の重々しい音型の繰り返しで始まる。
ヴァイオリンがそれに重ねて高音で繰り返す音型で高揚したあと
再びトライアングルが響き、再びヴァイオリンによる音型が繰り返され、
フルートが絡み、フルート独奏が入った後、
再びトライアングルが響き、金管楽器が弦楽器が奏でた音型を繰り返す。
そして、ヴァイオリンが高音で繰り返す音型を繰り返したあと、
木管楽器中心に音型を繰り返し、弦楽器もその音型を繰り返し、
金管楽器も鳴り響きながら、新しい展開へと移り、
リズミックに金管楽器により盛り上げながら、音型を簡素化していく。
静まったあと、弦楽器中心に簡素な音型を示して繰り返していく。
ミニマル・ミュージック的で面白いところである。
いったん静まったあと弦楽器のみとなり、最後静かに終わる。
それにしてもスメラの音楽はさまざまな工夫があって面白い。

なお、今回までとりあげた北欧編のCD等の情報は、
以下のアドレスの北欧編各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
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エドゥアルド・トゥビンのピアノ小協奏曲を聴く

2013-10-16 06:00:38 | 古典~現代音楽バルト3国編
ここのところウォーキングを休んでいます。
今回取り上げるのは1905年生まれのエストニアの作曲家トゥビンが、
1944年から45年にかけて作曲したピアノ小協奏曲である。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはローランド・ペンティネンのピアノ、
ネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、打楽器の刻むリズムに乗って、
ピアノ独奏が軽快でリズミックな旋律を奏でて始まる。
その旋律をもとにピアノ独奏と管弦楽の掛け合いにより展開され、
金管楽器により盛り上がりをみせたあと、
ピアノ独奏と管弦楽の掛け合いが続く中、おだやかな感じになり、
チェロとコントラバスが残り、切れ目なく次の楽章に続く。
第二楽章クワジ・アンダンテは、ロマンティックな感じで、
ピアノ独奏が叙情的な旋律を奏でながらカデンツァ風に始まる。
やがて木管楽器と金管楽器が入り、ピアノ独奏に絡んでいく。
やがて弦楽器が叙情的な旋律を奏で、ピアノ独奏とともに絡んで、
金管楽器も加わり高揚したあと、再びピアノ独奏によるカデンツァとなり、
短いヴァイオリン独奏が入った後、
第一楽章の冒頭にあった打楽器の刻むリズムが現れ、
盛り上ったあと、切れ目なく次の楽章に続く。
第三楽章アレグロ・ジョコーソ、マ、ノン・トロッポは、
ピアノ独奏が明るく軽快な旋律を奏でて始まる。
管弦楽が活躍する部分と、ピアノ独奏が活躍する部分が交互に現れ、
ピアノ独奏と管弦楽によるロマンティックでおだやかな感じの部分が終わると、
打楽器の刻むリズムに続き、管弦楽が軽快な旋律を奏で、
ピアノ独奏がリズミックに絡みながら、情熱的に盛り上がり、
いったん静まったあとピアノ独奏によるカデンツァが入り、
第一楽章の主題の部分が繰り返されて盛り上ったところで終わる。
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フェリクサス・バヨラスの交響曲第2番「鍾乳石」を聴く

2013-09-20 06:32:21 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日はウォーキングを休み、桜木町駅近くの「はなたれ」に行きました。
魚介類が新鮮で、ワインにあう料理がたくさんありました。
さて、今回とりあげるのは1934年生まれのリトアニアの作曲家バヨラスが、
1970年に作曲した交響曲第2番「鍾乳石」である。
作曲者の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはドナータス・カトクス指揮、
セント・クリストファー室内管弦楽団の演奏によるもの。
弦楽器のみによるこの作品は、神秘的な雰囲気を漂わせる「タトラ山」に始まり、
弦楽器全体で軽快でリズミックな動きをみせる「城」、
独奏ヴァイオリンが活躍する「私たちのガイド」、
弦楽器が上昇する音を繰り返し、
独奏ヴァイオリンと弦楽器全体のやりとりが行われ、
激しいリズムが繰り返され、フーガ風の展開になる「マツォッハ」へと続く。
そして、激しい情感と重々しさがみられる「リディチエ」、
静かで神秘的な雰囲気の「ヴィシェフラド」、
低弦が繰り返す音型と速く鋭い感じのヴァイオリンの動きが対照的な「ユダヤ墓地」、
ゆらめくような弦の音をバックにヴァイオリンが旋律を繰り返す「プラハ」、
低弦の速い動きだけが不気味な「出発(ロシアの戦車)」と続いて、
ヴァイオリンが突然現れて、最後消え入るようにして終わる。
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エドゥアルド・トゥビンの交響曲第7番を聴く

2013-08-08 13:33:46 | 古典~現代音楽バルト3国編
顔の怪我は鼻から口びるまでの腫れが少しずつひいてきたものの、
人前に出るにはマスクが必要で、異様な姿であるだろう。
おまけに鼻の一部に隠しきれない絆創膏があるので、
当然同僚からは何でマスクをしているのと聞かれるし、
聞かれたからには、真実を言うしかない。
健康診断のあった昨日は、終始マスクを付けての受診となった。
さて、今回取り上げるのは1905年生まれのエストニアの作曲家、
トゥビンが1958年に作曲した交響曲第7番である。
作曲者の略歴については以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートはソナタ形式で書かれている。
冒頭繰り返す弦楽器の音型の上で、木管楽器が第一主題を絡めて始まる。
やがて弦楽器がその緊迫した感じの主題を受け継ぐ。
それとは対照的なおだやかな第二主題が現れる。
この楽章は、この二つの主題を中心に円熟した作曲技法で展開し、
盛り上がりをみせたあと、おだやかになり最後は静かに終わる。

第二楽章ラルゲットは、弦楽器中心におだやかな歩みで主題を奏でていく。
その主題にフルートやクラリネットなど木管楽器が絡み、進行していく。
中間部にスケルツォの部分が現れ、軽快なテンポの中で、
金管楽器が加わりながら、やや荒々しい感じの音楽が展開される。
それが冒頭のおだやかな旋律と絡み合い、やがて冒頭の部分が支配的となり、
フルートと弦楽器の音のみが残り、最後静かに終わる。
第三楽章アレグロ・マルチアーレは、速い行進曲風の音楽で始まる。
やがて、ティンパニや金管楽器が加わり、荒々しいリズムの音楽となる。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」を想起させる感じでもある。
その後も行進曲風に躍動的な音楽が展開され、金管楽器と打楽器が活躍し、
盛り上がりをみせていき、最後力強く終わる。
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