Mars&Jupiter

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フレイタス・ブランコのアレンテジャーナ(アレンテージョ風の)組曲第1番を聴く

2024-02-21 22:08:17 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日聴いたのは1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1917年に作曲したアレンテジャーナ(アレンテージョ風の)組曲第1番である。
アレンテージョはポルトガルの中南部に位置する地方の名称である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
第一曲前奏曲(アレグレット)は、弦楽器の伸ばす音の上で、
オーボエなど管楽器が旋律を奏でて始まる。
まるで太陽が昇り、朝が始まるような感じで、
情感たっぷりの民謡風の旋律が奏でられていく。
ホルンの音が響き、金管楽器全体で盛り上がったあと、
いったん、静かになり、ハープの音ののあと、
木管楽器が民族色強い旋律を再び奏でていく。
最後は弦楽器と打楽器で盛り上がったあと穏やかに終わる。
第二曲間奏曲(アダージョ-アンダンティーノ)は、
流れるような民謡風の旋律を弦楽器が奏でて始まり、
木管楽器がそれに絡んでいき、のどかな感じである。
中間部で金管楽器中心に盛り上がる部分もあるが、
再び冒頭の旋律が繰り返されて最後静かに終わる。
第三曲終曲(アレグロ)は、カスタネットなど打楽器が活躍し、
弦楽器と木管楽器で民族色強い明るい旋律を奏でていく。
祭りのように華やかな舞曲風の音楽が続く。
中間部は木管楽器やホルンが奏でるのどかな旋律が現れ、
それを弦楽器が引き継ぎ、そのあと再び冒頭の旋律が現れる。
楽しい音楽は金管楽器も加わり、盛り上がりを増していく。
そして強烈なリズムを奏でられ、金管楽器が鳴り響き最後力強く終わる。
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ジョリ・ブラガ・サントスの一幕のバレエ「岐路」を聴く

2024-02-19 05:16:49 | 古典~現代音楽ポルトガル編
昨日聴いたのは1924年生まれの作曲家ブラガ・サントスが、
リスボンのグルベンキアン・バレエ団のために、
1967年に作曲した一幕のバレエ「岐路」である。
村で農民たちが若いカップルの婚礼を祝っている。
そこに突然何人かの街の住民たちが現れる。
そして、自分たちの楽しみのために、
花嫁が婚礼に行くことをやめさせようとする。
花嫁は暴徒たちやまともな生活から引き離そうとする女性たちの
手におちてしまうが、結局は村に戻り、恋人の腕に抱かれる。
という内容のあらすじがCDの解説に書かれている。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ボーンマス交響楽団の演奏による。
第一楽章「全体の踊り」は、イタリアの舞曲タランテラに、
基づいているようで、荒々しい激しいリズムで始まる。
途中で弦楽器で現れる旋律は生き生きとして底抜けに明るい。
最後は荒々しい感じが戻り、不安ななりゆきを暗示している。

第二楽章「パントマイム」は、冒頭からゆったりと不気味に始まる。
そのあとも木管楽器とヴァイオリン・ソロによりその不安な感じは続く。
中間部は荒々しい感じで暴徒たちのたくらみを示しているかのようである。
再び弦楽器中心にゆっくりとした不気味な音楽となって終わる。
第三楽章「リスボンの街中の踊り」は、荒々しく始まり、
ポルトガルの舞曲ファンタンゴに基づいているようだ。
そのあと弦楽器と木管楽器により民謡的で明るい旋律が奏でられていく。
舞曲が表す荒々しさと祭りのような明るさが交互に現れ、
これは街中に出てきたときの街の陽気さを示しているのだろう。
第四楽章「パ・ド・ドゥ」は、5分の4拍子を特徴とした
ポルトガル民謡に基づき、人物の不安な心理が示されている感じである。
第五楽章「全体の踊り」は、弦のピチカートと木管楽器で始まり、
村へと戻っていく花嫁を表しているのか、明るく希望に燃えている。
民謡風な旋律が奏でられていき、盛り上がりをみせていく。
最後は打楽器の強烈なリズムと金管楽器の華やかさの中で力強く終わる。
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フレイタス・ブランコの交響曲第2番を聴きながら、瀬谷の南台から二俣川まで歩く

2024-02-17 18:02:02 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日は久しぶりに二俣川から瀬谷の南台まで往復して歩きました。
4km以上はあるので往復で9kmぐらいになるが、
途中道を間違えもしたので実際は11kmくらい歩いただろう。
最近この距離を歩いていなかったし、
途中アップダウンもあったためだいぶ疲れてしまった。
途中聴いたのは1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1926年から1927年に作曲した交響曲第2番。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
第一楽章アンダンテ-アレグロは、
力強く始まり、民謡らしい素朴な旋律が現れる。
そのあと主部に入り力強く堂々とした第一主題と、
明るく生き生きとした第二主題が奏でられる。
主題が繰り返す音型のリズムの上で展開され、
再現部で二つの主題が奏でられ、最後は穏やかに終わる。
第二楽章アンダンティーノ・コン・モートは、
チェロの奏でる民謡風の旋律に始まり、
それは各楽器に引き継がれ変形されていく。
金管楽器の重厚な音が加わることや、
弦楽器のみの演奏にななこともあり、
編成を変えながら進行していき、最後静かに終わる。


第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、
弦のピチカートと木管楽器の旋律で始まる。
繰り返すリズムとダイナミックな感じが独特であるが、
サン=サーンスやフランクの交響曲を思わせる気がする。
繰り返す旋律もあってか強烈に印象に残る音楽で、
最後は金管楽器とともに盛り上がって力強く終わる。
第四楽章アダージョ-アレグロは、
弦楽器の奏でるゆったりとした旋律に始まり、
フルートなど木管楽器が絡む。
それが終わると弦楽器や金管楽器が速い旋律を奏でて、
もう一つそれとは対照的な旋律も奏でられる。
途中金管楽器のみのファンファーレ風の部分があり、
そのあとは弦楽器が生き生きと旋律を奏でていく。
金管楽器が弦楽器に呼応して鳴り響くところは、
ブルックナー風な印象を受ける感じがする。
最後は金管楽器がファンファーレ風に鳴り響き、
弦楽器も盛り上げて最後は力強く終わる。
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フレイタス・ブランコの「人工的な楽園」を聴く

2024-02-12 21:53:14 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日は1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1910年に作曲した「人工的な楽園」を聴いた。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
冒頭弦楽器のみで淡く始まり、木管楽器やハープが加わり、
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」を思わせるように、
けだるく幻想的な音楽が奏でられていく。
グロッケンシュピール(鉄琴)も活躍し、人工的な部分も感じさせ、
トランペットやホルンも加わり、盛り上がりを見せながらも、
移り行く景色や風のゆらぎなども感じさせ、
のどかな楽園のイメージを伝えている感じがする。
弦楽器と金管楽器でいったん盛り上がり、最後は静かに終わる。
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フレデリコ・デ・フレイタスの「蕩けるほどの愛の壁」を聴く

2024-02-10 10:04:35 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日は1902年生まれの作曲家フレデリコ・デ・フレイタスが、
1940年に作曲した「蕩けるほどの愛の壁」を聴いた。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏による。
リスボンの人気ダンサーのベルガデガイオのために作曲されたこの曲は、
クラリネットと打楽器で始まり、フルートに引き継がれる。
そのあとは弦楽器が入り、打楽器や金管楽器も加わり華やかになる。
弦楽器が明るく軽快な旋律を奏で、他の楽器が引き継ぐ。
そのあとも、明るく陽気な音楽が奏でられていく。
ロマンティックであり、民族色強く聴きやすい音楽である。
ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」を思わせる部分もあるが、
舞踏的な旋律が繰り返され、木管楽器中心に静かで抒情的な部分と
金管楽器や打楽器中心に盛り上がる部分が交互に繰り返され、
最後は弦楽器と金管楽器や打楽器で盛り上がって最後終わる。
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