Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フレイタス・ブランコの「幻想的なスケルツォ」を聴く

2024-02-06 20:02:59 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日は1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1907年に作曲した「幻想的なスケルツォ」を聴いた。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
曲は木管楽器と弦楽器により軽快で、
舞踏的な旋律が奏でられて始まる。
打楽器もそれにリズミックさを加え、
可愛らしさも垣間見せる小品である。
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ジョリ・ブラガ・サントスの交響曲第2番ロ短調を聴く

2024-02-04 21:57:18 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日は1924年生まれの作曲家ブラガ・サントスが、
1948年に作曲した交響曲第2番ロ短調を聴いた。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ボーンマス交響楽団の演奏による。
リスボン生まれの彼は、フレイタス・ブランコに学び、
6つの交響曲をはじめ、管弦楽曲や室内楽曲などを残している。
交響曲第2番ロ短調の第一楽章ラルゴ-アレグロ・
エネルジーコ・エドゥ・アパッショナートは、
遠くへ呼びかけるなホルンの音の序奏に始まる。
そのあとは弦楽器の躍動的な動きに続き、
金管楽器や弦楽器が冒頭の旋律を生き生きと奏でていき、
もう一つの対照的な旋律も現れて展開されていく。
聴いていると海を想像させるような壮大な音楽で、
印象派の音楽を感じさせる聴きやすい音楽である。
再現部は冒頭の旋律を中心に盛り上がり、
ティンパニが連打する中で最後力強く終わる。
第二楽章アダージョ・ノン・トロッポは、
弦楽器の旋律の上でフルートが旋律を奏でて始まり、
それが他の木管楽器が引き継いでいき、
やがて管弦楽全体でその旋律を繰り返し盛り上っていく。
いったん静まると、木管楽器など様々な楽器が引き継いでいく。
そして徐々に盛り上がり、穏やかな部分と、
情熱的に盛り上がっていく部分が繰り返され、最後は静かに終わる。

第三楽章アレグレット・パストラーレは、
木管楽器が奏でる旋律が印象的であり、牧歌的である。
弦楽器は風の動きと音を表現している感じでいい。
マスネの組曲第7番「アルザスの風景」を想起させる感じである。
中間部は激しく荒々しい感じで対照的である。
そのあとは冒頭の明快な旋律が繰り返されて終わる。
第四楽章レント-アレグロ-エピーロゴ(レント)は、
重々しい低弦で始まり、弦楽器に続き木管楽器が絡んでいく。
そのあと金管楽器が繰り返す2音に続き、
生き生きとした旋律が奏でられていく。
そのあとは穏やかな旋律が続き、第一楽章の旋律も再現される。
そしてそのあとは弦楽器を始めにフーガ風の展開になっていく。
そして弦楽器が繰り返す6つの音による音型が繰り返され、
他の楽器がそれに絡んでいく部分も現れ、
また第一楽章の冒頭の旋律も現れもする。
コーダの部分は穏やかなテンポとなり、
その中でティンパニの音と金管楽器が繰り返す2音に、
弦楽器も絡んでいき、やがて壮大な感じで盛り上がって終わる。
なかなかブラガ・サントスの交響曲第2番は聴いていて楽しい。
こんな作品もあったんだなあと感じるとともに新たな発見でもある。
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フレイタス・ブランコの「マンフレッドの死」を聴く

2024-02-03 21:04:47 | 古典~現代音楽ポルトガル編
ここのところ右足の膝やを右肩が痛く、
さすがに加齢によるものなのかなと感じています。
少しは痛みがなくなったのでブログを久しぶりに始め、
しばらくはポルトガルの作曲家の作品をとりあげていこうと思います。
今日は1890年生まれの作曲家フレイタス・ブランコが、
1906年に作曲した「マンフレッドの死」を聴いた。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
弦楽器のみで演奏されるこの作品は、
冒頭から悲愴感を思わせる重々しい旋律で始まる。
低弦中心に歌うように旋律が奏でられ、
それに他の弦楽器が絡んで深い悲しみに沈んでいく。
最後は消え入るようにして静かに終わる。
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フレデリコ・デ・フレイタスのリバテージョを聴く

2014-08-10 11:27:20 | 古典~現代音楽ポルトガル編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1902年生まれのポルトガルの作曲家、
フレデリコ・デ・フレイタスが1938年に作曲したリバテージョである。
リスボンで生まれた彼は、リスボン音楽院でフレイタス・ブランコに師事し、
卒業後は作曲家としてだけでなく、指揮者としても活躍したようだ。
聴いたCDはアルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏による。
金管楽器が明るく軽快な旋律を奏でて始まり、
弦楽器がその旋律を受けついでいく。
リスボンの北東地域にあるタホ川流域の風景を描いた作品のようで、
中間部はゆったりとした部分となり、チェロが歌うように旋律を奏で、
木管楽器が絡んでいき、そのあと金管楽器が奏でる旋律は大らかな感じで、
灼熱の夏とのどかな自然の風景を描いているかのようである。
冒頭の舞踏的な旋律が繰り返し奏でられ、
盛り上がったところで最後力強く終わる。
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フレイタス・ブランコの交響的詩曲「ヴァテック」を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2014-08-05 06:15:39 | 古典~現代音楽ポルトガル編
昨日は二俣川から緑園都市まで往復して歩きました。
途中聴いたのは、1890年ポルトガルの作曲家ブランコが、
1913年に作曲した交響的詩曲「ヴァテック」である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたCDはアルヴァロ・カッスート指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏による。
イギリスの作家ベックフォードが、
フランス語で書いた作品をもとにしている。
最初の導入部は、金管楽器によるファンファーレである。
最後盛り上がったあとに主題の部分に入り、
東洋的な旋律がファゴットにより示される。
そしてプロローグの部分に入り、木管楽器を中心に旋律が奏でられる。
幻想的な雰囲気を感じさせる部分で、これが終わり5つの変奏となる。
最初の変奏は荒々しく始まり、そのあとは重々しい感じである。
徐々に盛り上がっていき、冒頭の荒々しい部分が戻って終わる。
第二変奏は、木管楽器により始まる旋律がホルンに引き継がれ、
宗教的な感じとなり、叙情的な旋律が弦楽器により奏でられていく。
ゆったりとした旋律が奏でられ、ロマンティックに盛り上がっていく。
最後は盛り上がったあと穏やかな感じで終わる。

第三変奏は弦楽器によって始まる59声のフーガである。
チェロから始まりヴィオラ、第二ヴァイオリン、第一ヴァイオリン、
コントラバス、管楽器が加わって一種異様な感じとなり、
盛り上がったところで突然終わる。
第四変奏はフルートの流れるような音型の繰り返しに、
弦楽器が加わり歌うような旋律を奏でていく。
前の変奏とは対照的で美しい部分で、美しい自然を思わせる。
金管楽器も加わり、壮大な感じとなり、そのあと穏やかになり、
最後の方でいったん盛り上がって、最後静かに終わる。
第五変奏は神秘的なフルート独奏で始まる。
そのあとは軽快なリズムに乗って東洋的な旋律が奏でられていく。
金管楽器や打楽器も加わり、荒々しい感じとなるが、
いったん静まり木管楽器による牧歌的な旋律が奏でられる。
そしてまた冒頭のリズミックな旋律が現れて、
繰り返されながら金管楽器も加わり盛り上がって終わる。
最後はエピローグであり、弦楽器の淡いゆらぐ感じの音に乗って、
オーボエが旋律を奏でていき、他の木管楽器が絡んでいく。
いったん弦楽器のみとなって、それに木管楽器が時々絡んで、
そのあと弦楽器と金管楽器でロマンティックな旋律が奏でらる。
最後は、いったん静まったあと弦楽器と金管楽器でクレシェンドして終わる。
それにしても先日のレンディーネもそうだが、ブランコも個性のある作曲家だ。
それぞれ聴いていて、知られていない作品だが面白いなあと思った。
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