Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イニャース・ジョジェフ・プレイエルの交響曲ト長調作品68 B.156を聴く

2022-04-03 18:36:57 | 古典~現代音楽オーストリア編
先月の3月で定年退職を迎え、人生に区切りをつけたところです。
この長い38年間で色々なことがあったことを振り返り、
つくづく大変だったなあという実感を持ちました。
最後の一年もコロナのこともあり忙しい毎日でしたが、
とにかく最後まで充実した生活を送ることができました。
一息つく間もなく、4月1日からは新しい職場。
再任用として気持ちをリセットして取り組もうと思います。
ウォーキングが再開できるような時間の余裕も生まれそうです。
今回取り上げるのは1757年生まれのオーストリアの作曲家、
プレイエルが1804年作曲した交響曲ト長調作品68 B.156。
聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・モーツアルト・プレーヤーズの演奏です。
第一楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイは、
明るく弾むような生き生きとした旋律が奏でられて始まる。
この主題に続くもう一つの主題も明るく愛らしい感じである。
展開部は第一主題が短調となって変形して始まる。
主題の展開の技法には円熟したところがみられる。
再現部も第一主題から始まり、最後盛り上がって力強く終わる。
第二楽章アダージョは、穏やかで優しい弦楽器による旋律で始まる。
やがてフルートなど木管楽器が絡んでいき、
フルートが甘美な旋律をソロで奏でて、
次にファゴットのソロに、フルートが絡み、
他の木管楽器がそれぞれ絡んでいき、優雅な感じである。
楽器の豊かな音色と響きが展開され、美しい音楽である。
各木管楽器の競演がみられ華やかさを感じさせる楽章である。
第三楽章メヌエットとトリオは、舞踏的な旋律が奏でられる。
中間部のトリオはフルートが活躍する。
明るく軽快な旋律を奏でてかわいらしい感じである。
再びメヌエット主題が現れ、最後は力強く終わる。
第四楽章ロンド:アレグロは、フルートが奏でる旋律で始まり、
続いて弦楽器が舞踏的で明るい旋律を力強く奏でていく。
オーボエがそれを受けてやや悲しげな旋律を奏でて対照的な部分を出す。
そのあとは最初の明るく軽快な旋律が支配的になり、
最後は力強く盛り上がって終わる。
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カール・フォン・オルドネツの交響曲ロ短調(Brown Bm1)を聴く

2022-03-27 13:31:14 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは1734年生まれのオーストリアの作曲家、
カール・フォン・オルドネツが作曲した交響曲ロ短調である。
聴いたCDはケヴィン・マロン指揮、
トロント・カメラータの演奏である。
第一楽章アレグロ・マエストーソ・エ・コン・ガルボは、
弦楽器の悲しげな旋律で始まり、木管楽器が絡んでいき、
徐々に明るい感じになっていく提示部を繰り返す。
そのあと主題は変形され短い展開部に入る。
再現部に入り、悲しげな旋律が繰り返され、
ホルンが絡んで最後はホルンの音とともに穏やかに終わる。
第二楽章アンダンティーノは、弦楽器の奏でる旋律で始まり、
ホルンの吹奏はオーボエがそれに呼応するように音を重ねる。
低弦の動きがなかなかいい感じで、最後は穏やかに終わる。
第三楽章ロンド・ノン・トロッポ・プレストは、
軽快なテンポであるが、やや影のある悲しげな旋律である。
それを慰めるようにホルンやオーボエの音が絡んでいく。
最後は盛り上がるというよりはそのまま穏やかに終わる。
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カール・フォン・オルドネツの交響曲ハ長調(Brown C2)を聴く

2022-03-26 22:27:21 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは1734年生まれのオーストリアの作曲家、
カール・フォン・オルドネツが作曲した交響曲ハ長調である。
聴いたCDはケヴィン・マロン指揮、
トロント・カメラータの演奏である。
第一楽章アダージョは、ゆったりとした弦楽器の旋律の序奏で始まる。
オーボエやホルンの音も重なり優雅な感じである。
主部に入り軽快で生き生きとした主題が弦楽器で奏でられる。
主題は短い展開部を経て、再現部に入り、主題が繰り返され、
金管楽器も加わり盛り上がり、最後はさわやかに力強く終わる。
第二楽章ラルゲットは、弦楽器にゆったりと始まり、
ヴァイオリンのソロが活躍し、甘美な旋律を奏でていく。
低弦部とヴァイオリン・ソロとの掛け合いが美しく、
弦楽器のみで曲は進行し、優雅な感じが続いていく。
第三楽章プレストは、軽快で力強い旋律で始まり、
木管楽器や金管楽器のホルンが加わり、豊かな音色となる。
きらびやかな宮廷の世界を感じさせ、最後力強く終わる。
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カール・ツェルニーの交響曲第2番ニ長調作品781を聴く

2022-03-13 07:03:46 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは1791年生まれのツェルニーが、
作曲した交響曲第2番ニ長調作品781である。
Gurande Sinfonieなので正確には大交響曲ということになる。
今回でツェルニーの交響曲については終わる。
聴いたCDの演奏はグルジェゴルス・ノヴァーク指揮、
SWRカイザースラウテルン放送管弦楽団のものである。
第一楽章アンダンテ・マエスト・マ・コン・モート-
アレグロ・ヴィヴァーチェは、力強く全体で旋律を奏でる序奏が続き、
フルートなど絡んで華やかな感じが続いたあと主部に入る。
生き生きとして軽快な弦楽器による主題で始まる。
モーツアルトとベートーヴェン、シューベルトが一緒になった
そんな感じの印象を持たせる音楽である。
もう一つの主題も明るくのどかな感じの旋律である。
主題は流れていくように推進力をもって展開されていく。
ところどころでベートーヴェン風の部分がみられて面白い。
最後は全体で盛り上がったところで堂々と終わる。
第二楽章アンダンテ・グラツィオーソ・ウン・ポコ・モートは、
弦楽器が奏でる愛らしい旋律で始まるが、ハイドンの交響曲を思わせる。
木管楽器やホルンも絡んで優雅でのどかな感じである。
この旋律が繰り返され展開され、最後は盛り上がって終わる。
第三楽章スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ-トリオは、
生き生きと旋律が弦楽器中心に軽快に奏でられ、フルートなど絡みながら
他の木管楽器やホルンなども加わり力強く盛り上がりをみせる。
トリオはフルートなど木管楽器が活躍し牧歌的である。
冒頭のスケルツォ主題が繰り返されるが、
ここでもベートーヴェンとメンデルスゾーンの音楽を想起させる。
第四楽章フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェは、力強く始まり、
弦楽器が生き生きとした軽快な旋律を奏で、弦楽器の中で引き継いでいく。
穏やかでのどかな旋律が弦楽器と木管楽器で奏でられていく。
この部分は繰り返された後、対位法風に旋律が展開されるなどし、
最後は盛り上がったところで終わる。
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カール・ツェルニーの交響曲第6番ト短調を聴く

2022-03-12 09:30:57 | 古典~現代音楽オーストリア編
今回取り上げるのは1791年生まれのツェルニーが、
1854年に作曲した交響曲第6番ト短調である。
聴いたCDの演奏はグルジェゴルス・ノヴァーク指揮、
SWRカイザースラウテルン放送管弦楽団のものである。
第一楽章アンダンテ・マエストーソ-アレグロ・コン・ブリオは、
金管楽器が鳴り響く中で、力強く悲劇的な感じの前奏で始まる。
主部はやや悲劇的であるが流れるように軽快な主題で始まる。
もう一つの主題は明るく生き生きとした旋律である。
展開の手法はベートーヴェン風であることは否定できない。
しかし展開が聴いて面白く、十分に楽しむことができる。
流れるような音楽の運び方はシューベルトのようでもある。
最後のところも金管楽器が鳴り響き悲劇的な感じで終わるが、
ここではブルックナーの初期の交響曲を感じさせもする。
第二楽章アンダンテ・ウン・ポコ・ソステヌートは、
金管楽器と木管楽器が活躍して始まる穏やかな感じの楽章である。
弦楽器が歌うように旋律を奏で、それにクラリネットやフルートなどの
木管楽器が絡んでいき、美しい音楽が奏でられていく。
ホルンの吹奏が絡むところも平和的である。
途中金管楽器が鳴り響くところで盛り上がって、
再び穏やかになり、いったん盛り上がって最後静かに終わる。
第三楽章スケルツォ-トリオは、フルートなど木管楽器が活躍し、
軽快で力強い旋律が奏でられていくが、ここはメンデルスゾーン的である。
トリオはホルンとフルートが活躍し、牧歌的な感じである。
冒頭のスケルツォ主題が再び現れ、最後力強く終わる。
第四楽章フィナーレは、生き生きとした弦楽器の主題で始まる。
やや悲しげだがモーツアルトの音楽のような明快さがあり、
木管楽器や金管楽器も加わり、力強さも加わり盛り上がる。
もう一つの主題は明るく軽快な感じの旋律である。
各主題は流れるようなテンポで展開されていき、
最初の主題が再現され、最後は力強く終わる。
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