Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

兄の死、そしてモーツアルトのレクイエム

2018-07-16 16:05:13 | モーツアルトの作品
実の兄が病院で息を引きとり、61歳で旅立ちました。
その兄の死から今日で1週間が経ちました。
私は自分の心を落ち着かせようと、ヴェルディのレクイエムや、
マーラーの交響曲第10番などを聴くなどしました。
今日は、モーツアルトのレクイエムK.624を聴きました。
今回聴いたCDはシルヴィア・マクネアーのソプラノ、
キャロリン・ワトキンソンのアルト、
フランシスコ・アライサのテノール、ロバート・ロイドのバス、
サー・ネヴィル・マリナーの指揮、
アカデミー室内管弦楽団および合唱団の演奏による。
この演奏ではジュスマイヤー版を使っている。

今回は曲の解説ということではなく、
聴きながら思うことを書いていく。
入祭唱を最初に聴き、過去の思い出と回想にふける。
退職してしばらく自分がやりたかったことに没頭し、
健康にも気をつけていた兄の何がいけなかったか。
第3曲の怒りの日の音楽を聴く中で、
やりきれない気持ちになっていく。
しかし、病室の中で兄は、この病気は治るといい、
常に前向きであったことが幸いである。
面会するたびに痩せていく姿をみたのだが、
本人はいたってポジティブに考えていた。
そればかりか私が困っていることに答え、
アドヴァイスまでしてくれることもあった。
体の中の痛みや苦しさもあっただろうが、
そんな部分は私の前ではみせなかった。
だからこそ、ここは深い悲しみではなく、
送り出すような気持ちで考えようと思う。
肉体というものから解放された兄の魂が、
新たな世界に旅立っていくのだろうと思いたい。
そこは安らかで穏やかな世界だろう。
今までの兄に感謝し、冥福を祈りたい。
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