Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの「もし、ユリが盛りであったら」を聴く

2018-04-07 08:38:52 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1932年に作曲した8つのカノン(H187)の第8曲、
「もし、ユリが盛りであったら」である。
原題は“If ‘twere the time of lilies”である。
詩はヴェナチウス・フォルトゥナトゥスが書いたものである。
北イタリアで生まれた中世初期のラテン詩人で、
フランク王国の宮廷で活躍した人物である。
今回聴いたCDはイモージェン・ホルスト指揮、
パーセル・シンガーズ、ヴィオラ・タナードのピアノ演奏である。
ピアノの前奏に続き、女声合唱で軽快な旋律と、
ハーモニーが繰り返されていく。
もし、ユリか深紅のバラが盛りであったなら、
私は君のために野原へいき、それらを摘みにいくさ。
といったような意味で始まる短い合唱曲である。
リグ=ヴェーダの賛歌の第3群の第4曲の、
「旅人の賛歌」に似た感じの曲である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの「モーゼル川の夕べ」を聴く

2018-04-06 06:54:33 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1932年に作曲した8つのカノン(H187)の第7曲、
「モーゼル川の夕べ」である。
原題は“Evening on the Moselle”である。
詩はローマ帝政後期の文人アウソニウスが書いたものである。
ガリアのブルティガラ(現ボルドー)で生まれた人物である。
今回聴いたCDはイモージェン・ホルスト指揮、
パーセル・シンガーズ、ヴィオラ・タナードのピアノ演奏である。
ゆったりとしたピアノの前奏に続き、
女声合唱が歌う旋律が重なり合って美しい。
ワインの産地として有名なモーゼル川の情景と、
作者の心情をうたった詩で、最後はピアノの音のみが残って終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの「愛らしいヴィーナス」を聴く

2018-04-05 05:49:18 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1932年に作曲した8つのカノン(H187)の第2曲、
「愛らしいヴィーナス」である。
原題は“Lovely Venus”である。
今回聴いたCDはイモージェン・ホルスト指揮、
パーセル・シンガーズの演奏である。
女声合唱が歌う旋律が重なり合い、
神秘的な響きをみせる短い合唱曲である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの「もし、あなたが歌を愛するなら」を聴く

2018-04-04 06:46:55 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1932年に作曲した8つのカノン(H187)の第1曲、
「もし、あなたが歌を愛するなら」である。
原題は“If you love songs”である。
詩はアルクインによるもののようだ。
今回聴いたCDはイモージェン・ホルスト指揮、
パーセル・シンガーズの演奏である。
無伴奏の女声合唱で歌われる旋律は、こだまのように、
歌詞を繰り返しながら、絡み合いながら進んでいく。
もし、あなたがカッコーの歌を愛するならば、
その時は再びやってくる、再びやってくる。
という歌詞で始まる、そのcome againが繰り返され、
各声部が絡むところはカッコーの声のようにも思える。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの「ヴェーダ賛歌」作品24(H90)第1群より「ヴァルナ」を聴く

2018-04-02 06:33:50 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1907年から1908年にかけて作曲した「ヴェーダ賛歌」、
作品24(H90)の中の第1群から「ヴァルナ」である。
今回聴いたCDはフレデリック・ハーヴェイのバリトン、
ジェラルド・ムーアのピアノの演奏である。
ピアノの神秘的な低音に続き、バリトンが歌い出す。
内容は全てを一番知っているヴァルナに対する賛美である。
ここでいうヴァルナは、天空神で司法神の属性を持っている。
ピアノとバリトンによるこの曲は、
管弦楽と合唱によるリグ=ヴェーダからの賛歌とも違い、
深遠で哲学的な部分を感じさせる音楽である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする