Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

マルカントワーヌ・シャルパンティエの器楽のためのノエル集H.531とH.534を聴く

2022-12-20 20:10:15 | クリスマス特集・その他
今回とりあげるのは1643年フランスの生まれの作曲家、
マルカントワーヌ・シャルパンティエが作曲した、
器楽のためのノエル集H.531とH.534である。
今回聴いたCDの演奏はトレヴァー・ピノック指揮、
イングリッシュ・コンサートのものである。
このCDでは、1680年頃作曲された3つのノエルH.531より1曲と、
1693年に作曲された器楽のためのノエルH.534より3曲が、
それぞれ選ばれて弦楽器とリコーダーで演奏されている。
1曲目はH.534の「常に望む汝(Vous qui desirez sans fin)」で、
舞曲風の優雅な旋律が奏でられていく。
中間からフルートと弦楽器の旋律を掛け合っていく。
2曲目はH. 531の「来るクリスマスに(À la venue de Noël)」で、
軽快なテンポで旋律が奏でられていき、あっという間に終わる短い曲である。
3曲目はH.534の「さあ言っておくれ、マリア(Or nous dites Marie)」で、
落ち着いたテンポであるが、やや物悲しい感じである。
4曲目はH.534の「陽気な羊飼いはどこに行くのか」で、
原題は“Ou s'en vont ces gais bergers?”である。
生き生きとした明るい旋律が奏でられていく。
陽気さが伝わってくる感じで弾んだ音楽である。
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オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)の「羊飼いに天使のお告げあり」を聴く

2022-12-18 14:34:59 | クリスマス特集・その他
今回とりあげるのは1532年頃ベルギーの生まれの作曲家、
オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)が作曲した、
「羊飼いに天使のお告げあり(Angelus ad pastores ait)」である。
今回聴いたCDの演奏はゲルハルト・シュミット=ガーデン指揮、
テルツ少年合唱団のものである。
少年合唱団の歌う高音と男声の声部が、
折り重なるように絡み合うルネサンス的な音楽である。
最後はアレルヤを繰り返して終わる2分ほどの曲である。
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ジュディス・ビンガムの「闇も あなたに暗くなく(The Darkness is No Darkness)」を聴く

2022-12-17 22:40:16 | クリスマス特集・その他
今回とりあげるのは1952年イギリスのノッティンガム生まれの作曲家、
ジュディス・ビンガムが1993年に作曲した、
「闇も あなたに暗くなく(The Darkness is No Darkness)」である。
今回聴いたCDの演奏はヴォーチェス8のものである。
ビンガムは、18歳で王立音楽アカデミーに入学し、作曲を学び、
1983年からはBBCシンガーズに参加し経験を深めた。
クリスマス名曲集100の中におさめられている1曲で、
音楽はハーモニーの重なりが美しい合唱曲である。
闇が男声の低音に示されるように思え、
闇の中を照らす光のようにソプラノの高音が聞こえてくる。
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ヘンリー・ガントレットの「ダビデの村に」を聴く

2022-12-15 06:03:22 | クリスマス特集・その他
これからしばらくクリスマスに関する音楽を触れておく。
今回とりあげるのは1805年イギリス生まれの作曲家、
ヘンリー・ガントレットが作曲し、
1848年に出版された讃美歌「ダビデの村に」である。
今回聴いたCDの演奏はアンドルー・カーウッド指揮、
セント・ポール大聖堂聖歌隊のものである。
ガントレットはオルガン奏者や讃美歌の作曲者として活躍した。
今回聴いた編曲版では冒頭は少年合唱団の独唱で始まる。
素朴な感じで始まるが、2番以降は合唱が加わり厚みを増す。
そのあとはオルガンが加わり、重厚感が出る。
これを聴くとクリスマスの時期が来たんだなと思わせるのである。
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レポ・スメラの交響曲第3番を聴く

2022-12-11 09:28:04 | 古典~現代音楽バルト3国編
12月に入ったのでそろそろクリスマスに関する音楽を
ということではあるが、その前に1曲だけ触れておく。
今回とりあげるのは1950年エストニア生まれの作曲家、
レポ・スメラが1988年に作曲した交響曲第3番である。
CDの演奏はパーヴォ・ヤルヴィ指揮、マルメ交響楽団のものである。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・アッフェットゥオーソは、
2つの金管楽器群が呼応するように一音を交互に響かせ、
その間をパーカッション群が荒々しくリズムを刻んでいく。
この繰り返しが続き、盛り上がって静まると、
鐘の音のあと2つの金管楽器が再び一音を交互に響かせて終わる。
アッフェットゥオーソとは「愛情をこめて」という意味である。

第二楽章カルモ(穏やかに)は、ヴィブラフォンの音で始まり、
やがてフルートやピアノの音も入る。
やがて同じ音型を繰り返し、変化させたりして、
ミニマル音楽的な部分もみせていく。
弦楽器がゆったりとした旋律を奏でていき、
やがて、金管楽器と打楽器がそれに加わり、
混沌とした感じにもなり、鐘の音で終わる。
第三楽章アダージョ-アニマートは、
まさにライヒなどを思わせるようなミニマル音楽的な始まりで、
いきいきとした音型が弦楽器や打楽器中心に繰り返され、
金管楽器や木管楽器も絡んでリズミックで躍動的である。
最後は金管楽器の音が鳴り響いていく中で終わる。
第四楽章ラルゲット、クワジ・センツァ・メトルムは、
フルートの繰り返す静寂な感じの音型で始まり、
ハープの音も加わり、幻想的な部分を感じさせる。
やがて弦楽器の音が静かに入り、
金管楽器の音も弱く入ってくる。
一楽章のように金管楽器の長く伸ばす音が、
他の楽器にも出て、動きのある音は少ない。
ピアノが繰り返す音型が続く中で最後静かに終わる。
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