温泉クンの旅日記

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横濱橋界隈、高橋うどん

2019-08-04 | 食べある記
  <高橋うどん>

 三吉橋「埼玉屋食堂」から港に向かって流れる川沿いに六百メートルほど歩いて車橋手前を右に入った裏通りに「高橋うどん」はある。アクセスとしては地下鉄の阪東橋の隣の伊勢佐木長者町駅が近い。
 横濱橋を抜けてすぐの三吉橋埼玉屋食堂は南区、ちょっと離れた車橋近くの高橋うどんは中区で、正確には横濱橋界隈ではないのだがそこは太っ腹にご容赦願いたい。

 

 人通りまばらな裏通りで、<オマエ朝っぱらから呑むつもりだろう>とわたしの罪悪感を見抜いているような上目遣いの眼つきで睨む猫とすれ違う。

 

「いらっしゃいませ!」
 威勢のいいおばちゃんの声が出迎えてくれた。

 

 

 立ち食いの店かと思いきや、暖簾をくぐればずらりと四人掛け七、八卓と椅子が並び、六人ぐらい座れそうな小さめなコの字カウンターもある、嬉しい灰皿完備の店内である。

 
 
 店内に素早く視線を走らせ、同好の士たちを隅の卓に確認するとメニューにある焼酎の緑茶割とハムエッグを注文した。メニューの金額は定食を含めどれもこれもが安い。

 

 この店の暖簾はうどんだが、「みやけうどん」と違い、朝六時から呑める大衆食堂が実体だ。エエー! 早朝から酒なのォなどと眉をひそめないでほしい。世の中、需要と供給ですべて成り立っている。朝まで働いている人もいるのだ。前日昼から徹夜で働いて朝八時ぐらいで上がった明番のタクシー運転手とか港湾労働者にすれば、帰宅して眠る前に軽く寝酒の一杯も欲しくなるというものだ。(完全に『自分のことはとりあえず置いといて』、の正当化やニャア)

 

 抹茶パウダーが入ったプラスチックケースが付いて出てきた。
(なるほど、静岡割りか・・・)
 好みで、いくらでも抹茶パウダーをスプーンで足せよ。ケースが棗がわりというわけだ。

 

 目玉焼は、バカのひとつ覚えみたいで恥ずかしいが、食堂ではわたしの鉄板メニューなのだ。
 若いカップルが入ってきて、男性はブツ定食、女性はトンカツ定食を注文し、わたしをみてビール一本を追加した。
 ふうむ・・・昼前に入ってきて女性のほうがトンカツとビールを頼むカップルとは、ちょいと興味深いものがあるなあ。緑茶割のお代りと、ポテトサラダにアジフライを頼む。

 

 揚げもの系は注文されてから、奥の厨房で調理、揚げたてを提供してくれるのが嬉しい。しまった、アジフライにもポテトサラダが載ってたな。

 

 十二時も近くなりランチ客が入ってきだした。毎朝早くから手打するうどんは売り切れ御免である。そろそろ頼んだほうがいいか。
 手打の天ぷらうどんが三百十円とは格安だ。

 

 きしめんのような平たいうどんで厚みもあってみっしりした噛みごたえで、いかにも腹持ちのよさそうなうどんだ。

 

 博多うどんとは噛みごたえが対極に近い。どちらかというと、富士吉田うどんといった感じの味わいで悪くない。この値段なら文句なしだ。
 ちょっと食いすぎたか・・・感じの良い接客といい、ジツに居心地がいい店であった。




  →「横浜三吉橋、埼玉屋食堂」の記事はこちら
  →「静岡割りで静岡おでん(1)」の記事はこちら
  →「静岡割りで静岡おでん(2)」の記事はこちら
  →「みやけうどん 博多・呉服町」の記事はこちら
  →「はなやのうどん 山梨・富士吉田」の記事はこちら


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