温泉クンの旅日記

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奈良、春日大社を駆け足参拝(1)

2024-10-06 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <奈良、春日大社を駆け足参拝(1)>

「どうやら、これが春日大社の表参道らしいな・・・」

 

 JR奈良駅前から循環バスに乗り、バス停「春日大社表参道」で降りて、ちょっと歩いたところで左手に伸びている参道をみつけた。バスを使ったことで、30分くらい時間を節約できたはずである。

 春日大社の境内は広く、神山を含めて約30万坪で、東京ドーム22個分に相当する。
 ここへ来るまでのバスの車窓からすっかり見慣れてしまった人懐っこい鹿たちが、この参道にも、参道沿いの両脇にも、当たり前のようにたくさんいる。

 

(急げば、春日大社をなんとか参拝できそうだな・・・)
 午後遅い時間の奈良駅到着だったが、そう思い、ホテルにチェックインし荷物を置いて身軽になるとすぐに行動したのだ。
 奈良駅周辺での観光予定は、明日の“東大寺”大仏殿と二月堂がメインであったが、あの有名な“春日大社”を、駆け足の参拝だけでも今日の内にできれば勿怪の幸いというものである。

 

 もちろん時間に余裕があればバスを使わず、JR奈良駅から“三条通り”をまっすぐ歩いて「一之鳥居」を目指したはずだ。
 表玄関の一之鳥居をくぐれば、馬場としても用いられた真っすぐな参道が続く。藤原氏の貴族たちが華やかな行列を整え、進んだ道でもある。

 

「一之鳥居」は創建が平安中期頃とされる大鳥居で、現在のものは寛永11年(1638年)に再建されたものである。
 高さ7.75メートル7の大鳥居で、日本三大“木造鳥居”のひとつに数えられ、古くは春日大社と興福寺旧境内との境に立つ結界としての役割を持っていたが、現在では市街地のメインストリートである三条通との境界となっている。

 

 常陸(茨城県)の鹿島から「武甕槌命(タケミカヅチノミコト)」を祭神としてお迎えしたのが春日大社の始まりであるが、その際に「武甕槌命」が白鹿に乗ってきたという伝承から、奈良では「鹿」を神使として昔から大切にされ、人と共存・共生している。

 

 奈良公園に生息する鹿は国の天然記念物で、決して飼育しているわけではなく、野生動物ですから、十分気をつけねばならない。なお、鹿せんべい以外をあげるのも、健康被害につながるので禁止である。

 

「あれが、二之鳥居か・・・」
 その昔、行列で訪れた貴族たちも車舎に牛車や馬を繋ぎ、ここから先は歩いて参詣した。

 

 

 二之鳥居をくぐり、祓戸神社脇にある「伏鹿手水所(ふせしかてみずしょ)」で、手水をして手と口を清める。


  ― 続く ―


   →「奈良、東大寺・大仏殿(1)」の記事はこちら
   →「奈良、東大寺・大仏殿(2)」の記事はこちら
   →「奈良、東大寺・大仏殿(3)」の記事はこちら
   →「奈良、東大寺・大仏殿(4)」の記事はこちら


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