温泉クンの旅日記

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伊東のいなり寿司

2011-01-19 | 食べある記
  <伊東のいなり寿司>

 旅には<転地効果>というありがたいものがある。
 環境が変わることで、日頃のストレスの多い環境から解放され、精神にも肉体にもプラスになる効果があり、美しい風景や新しい体験はキミの錆びきった感性もぴかぴかに磨いてくれる。

 あまり近距離のところはダメで、旅をしていると自覚できるくらいの距離が必要だそうだ。
 では、どのくらいの距離の旅をすればいいかというと、目安としては片道100キロ以上離れたところがどうやらいいらしい。

 たしか車のラジオ番組で聞いたと思うのだが、たとえば首都圏に住んでいる場合、伊豆方面でどのへんからが「旅をしていると自覚できる」ところかというと伊東になるそうだ。もちろん、伊東より先の伊豆高原、下田ならもっといいそうである。

 というわけで、伊東には物理的効果プラス科学的効果をもたらす大好きな「温泉」も加えてあることだし、記事はあまりモノしてないのだが相当に足を運んでいる。



 車で行くことが多いが、そんなに遠くもないので電車でいくこともある。東海道ウォークをしているので東海道線に乗り慣れているのだ。
 電車でいけば運転がないのでもちろん酒も呑めるし、駅弁も食べられる。ほろ酔いとなり眠くなれば寝られるのが最高だ。



 伊東でも駅弁を売っていて、横浜方面に帰るときに初めて駅弁を買ってみた。
 伊東名物のいなり寿司である。
 昭和21年創業の老舗「祇園」の看板商品である、このいなり寿司は伊東駅で初の駅弁だそうだ。



 なんでも創業者が名物になるように願いをこめて包みに「伊東名物」ではなく「伊豆名物」と書いたそうである。



 食い応えのある、大ぶりのいなりである。
 油揚げは濃くて甘い味付けだが思ったよりくどくない。
 買う前から、いなり寿司はそこそこ甘いのは覚悟しているので筋金入りの酒呑みのわたしでもだいじょうぶである。遠い昔、子どもの頃の運動会かなにかで、母親がつくってくれたいなり寿司の味だ。
 寿司飯の米もいいものを使用しているようで水にも相当なこだわりがあるそうだ。
 いなりを二個、巻き寿司を二個ほど食べて、包みなおした。
 日持ちがするので、帰ってから食べなおすつもりである。



 ジツは、駅弁を買ったところの隣が同じ祇園が経営する立ち食い蕎麦で、たまらなくいい出汁の匂いについついかけ蕎麦を食ってしまったのだ。



 祇園の立ち食い蕎麦は、前日の酒が残っているときには、たまらなく胃にやさしい。


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