<読んだ本 2018年11月と12月>
毎月末に配信の「読んだ本」だが、この二カ月はあまりにも冊数が少なかったので、申し訳ないが昨年末と同じく合併号みたいな記事にさせていただいた。
山形自動車道の笹谷インターで降り、国道を青根温泉に向かっていると、やがて道の両側に飲食店がちらほらみかける地区に入った。
(あ、あそこの蕎麦ですませるか・・・)
横目で店を物色しているうちに、「手打ち十割そば『ゆっく里』」と書かれた看板をみつけてスピードをゆるめた。今日は二食付きの宿なので、軽めにしとくほうが無難だ。
営業は土曜と日曜の11時から14時までとある。
なんとも末枯れた風体の店である。旨い蕎麦を食わせてくれれば、まあ、それでいいのだが。
靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて店内へ。外観もそうだが手作り感満載という雰囲気であった。
もり蕎麦が八百円、ぶっかけ千円、とろろが千百円か・・・・・・ずいぶん高いな。観光地値段ということか。
一番高いとろろ蕎麦を注文した。
いつものように、つゆをひと口啜り、蕎麦を数本味わう。思わず、表情が硬くなり無言になってしまう。
この出来栄えの蕎麦では料金が二、三百円高いだろう。あの隠れた名店「蕎麦 ろ」では、もり蕎麦五百円、とろろ蕎麦八百円である。
「どうですか? うちの十割蕎麦は?」
人の良さそうな店主が心配気に訊いてくる。さきほど勘定したカップルにも同じ質問していたな。
「さすがに美味しいですね」
リピーターにはならないと決めちゃったわたしは、用意していた文句を読みあげるように答えた。この近所に小諸そばでもあったら、三百四十円の冷やしタヌキで口直ししたい。あの山葵たっぷり付けた冷えた蕎麦とカリッと香ばしい天かすで。
観光地に近いほど、蕎麦もそしてうどんも、旨い店に(しかも適正だなと思える料金で)出逢うのはいかにも難しいなあ。借りようと思ったトイレも店が末枯れ過ぎなので、遠刈田温泉で立ち寄り湯をするまで我慢したのだった。
さて、11月に読んだ本ですがたったの4冊、年間累計で61冊です。
そして、12月に読んだ本ですがこちらも4冊、2018年の累計結果は(たぶん最低の)65冊で終わりました。
(図書館のシステムに予約制限(6冊まで)があり、予約している本がなかなか入手できず12月はついつい場当たり的な本選びになってしまった)
<11月>
1. ◎風雪の檻 獄医立花登手控え 2 藤沢周平 文春文庫
2. ◎愛憎の檻 獄医立花登手控え 3 藤沢周平 文春文庫
3. ◎人間の檻 獄医立花登手控え 4 藤沢周平 文春文庫
4. ◎オリジン 上 ダン・ブラウン 角川書店
<12月>
1. ○オリジン 下 ダン・ブラウン 角川書店
2. ○蜩ノ記 葉村麟 祥伝社文庫
3. △隠密 奥右筆秘帳 上田秀人 講談社文庫
4. ○死神の精度 伊坂幸太郎 文春文庫
久しぶりのダン・ブラウンの「ロバート・ラングドン」シリーズである。
「われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか」という、人類の起源と人類の運命のふたつの謎。宗教が崩壊するような変化を引き起こすその答えを、科学的に発見したコンピュータ学者で未来学者でもあるエドモンド・カーシュは、世界に向けて発表しようとするのだが・・・。
外国ミステリーには珍しく上巻からぐいぐい引き込まれた。
『愛はかぎりのある感情ではない。
一部しか分かち合えないわけではない。
人の心は、必要に応じて愛を生み出す。』
ハラハラどきどきの上巻だったが、下巻で失速した。(ように思う)
これから読むひとのために、筋にほとんど関係ない文章を引用した。
→「読んだ本 2018年10月」の記事はこちら
→「蕎麦 ろ」の記事
→「続・蕎麦 ろ」の記事
毎月末に配信の「読んだ本」だが、この二カ月はあまりにも冊数が少なかったので、申し訳ないが昨年末と同じく合併号みたいな記事にさせていただいた。
山形自動車道の笹谷インターで降り、国道を青根温泉に向かっていると、やがて道の両側に飲食店がちらほらみかける地区に入った。
(あ、あそこの蕎麦ですませるか・・・)
横目で店を物色しているうちに、「手打ち十割そば『ゆっく里』」と書かれた看板をみつけてスピードをゆるめた。今日は二食付きの宿なので、軽めにしとくほうが無難だ。
営業は土曜と日曜の11時から14時までとある。
なんとも末枯れた風体の店である。旨い蕎麦を食わせてくれれば、まあ、それでいいのだが。
靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて店内へ。外観もそうだが手作り感満載という雰囲気であった。
もり蕎麦が八百円、ぶっかけ千円、とろろが千百円か・・・・・・ずいぶん高いな。観光地値段ということか。
一番高いとろろ蕎麦を注文した。
いつものように、つゆをひと口啜り、蕎麦を数本味わう。思わず、表情が硬くなり無言になってしまう。
この出来栄えの蕎麦では料金が二、三百円高いだろう。あの隠れた名店「蕎麦 ろ」では、もり蕎麦五百円、とろろ蕎麦八百円である。
「どうですか? うちの十割蕎麦は?」
人の良さそうな店主が心配気に訊いてくる。さきほど勘定したカップルにも同じ質問していたな。
「さすがに美味しいですね」
リピーターにはならないと決めちゃったわたしは、用意していた文句を読みあげるように答えた。この近所に小諸そばでもあったら、三百四十円の冷やしタヌキで口直ししたい。あの山葵たっぷり付けた冷えた蕎麦とカリッと香ばしい天かすで。
観光地に近いほど、蕎麦もそしてうどんも、旨い店に(しかも適正だなと思える料金で)出逢うのはいかにも難しいなあ。借りようと思ったトイレも店が末枯れ過ぎなので、遠刈田温泉で立ち寄り湯をするまで我慢したのだった。
さて、11月に読んだ本ですがたったの4冊、年間累計で61冊です。
そして、12月に読んだ本ですがこちらも4冊、2018年の累計結果は(たぶん最低の)65冊で終わりました。
(図書館のシステムに予約制限(6冊まで)があり、予約している本がなかなか入手できず12月はついつい場当たり的な本選びになってしまった)
<11月>
1. ◎風雪の檻 獄医立花登手控え 2 藤沢周平 文春文庫
2. ◎愛憎の檻 獄医立花登手控え 3 藤沢周平 文春文庫
3. ◎人間の檻 獄医立花登手控え 4 藤沢周平 文春文庫
4. ◎オリジン 上 ダン・ブラウン 角川書店
<12月>
1. ○オリジン 下 ダン・ブラウン 角川書店
2. ○蜩ノ記 葉村麟 祥伝社文庫
3. △隠密 奥右筆秘帳 上田秀人 講談社文庫
4. ○死神の精度 伊坂幸太郎 文春文庫
久しぶりのダン・ブラウンの「ロバート・ラングドン」シリーズである。
「われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか」という、人類の起源と人類の運命のふたつの謎。宗教が崩壊するような変化を引き起こすその答えを、科学的に発見したコンピュータ学者で未来学者でもあるエドモンド・カーシュは、世界に向けて発表しようとするのだが・・・。
外国ミステリーには珍しく上巻からぐいぐい引き込まれた。
『愛はかぎりのある感情ではない。
一部しか分かち合えないわけではない。
人の心は、必要に応じて愛を生み出す。』
ハラハラどきどきの上巻だったが、下巻で失速した。(ように思う)
これから読むひとのために、筋にほとんど関係ない文章を引用した。
→「読んだ本 2018年10月」の記事はこちら
→「蕎麦 ろ」の記事
→「続・蕎麦 ろ」の記事
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