温泉クンの旅日記

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奈良、東大寺・二月堂へ(6)

2024-12-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
 <奈良、東大寺・二月堂へ(6)>

「え、前回の二月堂(5)の記事で終りじゃないの?」
「ナニィ~、この上まだ引っ張るの?」
 まあまあ、そういわず付き合ってほしい。くだくだとした能書きは読まずに飛ばし、画像だけでもみてくれればと。
「大仏殿(1)~(4)」と「二月堂へ(1)~(6)」の10の記事で、東大寺のオオドコロをほぼほぼ網羅しているのだから、ね。書いているこっちも南大門から大仏殿、二月堂をみたあたりで、たっぷり東大寺は満喫満足。肩からガックリ“力”が抜けてしまったのである。
 でもでも、頑張ってあと少しだけ廻るぞ。

 

 四月堂の東側にある大きなお堂が「東大寺法華堂(三月堂)」である。「三月堂」は、東大寺の法華堂の異称で、旧暦の3月に法要が行われることからその名が付けられた。

『東大寺要録』によれば、天平5年(733年)から天平19年(747年)までの創建と考えられている東大寺最古の建物である。
「不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)」を本尊とするところから古くは「羂索堂(けんさくどう)」と呼ばれていたが、毎年3月に法華会(ほっけえ)が行なわれたことから、のちに「法華堂」と呼ばれるようになる。
 当初は双堂形式の建物であったが、現在の礼堂部分は正治元年(1199年)に「重源上人」によって新造されたものである。東大寺の前身である金鍾山寺の主要伽藍(がらん)のひとつで、このお堂で華厳経が日本で初めて講義されたともいわれている。

 三月堂は残念ながら撮影禁止だが、拝観する価値は絶対あると思う。(というか、画像が撮れれば、三月堂だけで記事1本書けたぜ。ホンマに!)
 堂内には、悩める人々をどこまでも救いに赴こうとされている本尊の「不空羂索観音像」を中心に、髪を逆立て、忿怒(ふんぬ)の相もすさまじい「金剛力士像」、四天王像などの仏像がところ狭しと立ち並び天平文化のきらびやかさを想起させてくれる。

 紅葉の名所である<手向山(たむけやま)>に鎮座する「手向山八幡宮」である。

 

 天平勝宝元年(749年)、東大寺の守護神として九州・大分の「宇佐神宮」から勧請され「鎮守八幡宮」と呼ばれていた。当初は平城宮南の梨原宮に建立され、その後に東大寺の大仏殿南方に移されたという。

 治承4年(1180年)の平重衡による南都焼討によって焼失するが、東大寺大勧進「重源」によって文治4年(1188年)に再建された。
 鎌倉時代の建長2年(1250年)、鎌倉幕府の五代執権「北条時頼」が現在地に遷座された。

 

 拝殿は、桁行3間・梁間3間の入母屋・銅板葺きの神楽殿のような造りで、すべての柱間が吹き放ちである。

 

 参拝をすませると、左手に進み、北側の鳥居を抜けて外に出た。

 

 歩きだしてすぐに見つけた、<校倉造>の建築物は「手向山八幡宮の宝庫」。

 

 東大寺から移築されたもので、桁行三間、梁間二間、寄棟造、本瓦葺となっている。
 江戸時代中期に現在の場所に移されたと言われ、宝庫にはかつて東大寺に用いられる燈油を保管・貯蔵していたという。その後宝庫には、かつて「転害会(てんがいえ)で使用されていた唐鞍(国宝)などの馬具・宝輦(ほうれん)などが収められた。

(校倉造といえば『正倉院』だな・・・)
 こいつで正倉院を見たつもりになってしまうとしちゃうか。

 BSテレビに「2時間で廻るXX寺」とかいう番組があるが、「南大門」が8時丁度で「手向山八幡宮の宝庫」が9時ちょい過ぎだから、見どころたっぷりの東大寺を、天晴れの1時間ちょっとの短時間で廻ったわけだ。(ま、拝観のパスもあったし、独り旅だからだけどね)

「そういえば・・・八幡宮の境内にあるとかいう『菅原道真の願掛石』をみるのを忘れてしまったな」
 南大門を出るタイミングで気がつく。遅すぎるわい、後の祭りやないかい。
 ま、いいか。たしか『菅原道真の願掛石』は京都の仁和寺でもみられるらしいからな。
(あっ! いかん。もうひとつあった、「裏参道」を帰りに通るのを忘れた!)


  →「奈良、東大寺・二月堂へ(1)」の記事はこちら
  →「奈良、東大寺・二月堂へ(2)」の記事はこちら
  →「奈良、東大寺・二月堂へ(3)」の記事はこちら
  →「奈良、東大寺・二月堂へ(4)」の記事はこちら
  →「奈良、東大寺・二月堂へ(5)」の記事はこちら


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