温泉クンの旅日記

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横濱蕎麦事情(2)

2016-01-06 | 食べある記
  <横濱蕎麦事情(2)>

 旨い蕎麦さえ提供できれば、蕎麦屋は立地が悪くても繁盛するものだ。旅先では、辺鄙なところにあるのに訪れる客数の多さに驚くことが多い。

 笑われるかもしれないが、蕎麦好きが嵩じて蕎麦職人になろうと思ったことがある。
 浅草に蕎麦道場をやっている蕎麦屋があり数カ月で習得できると聞いて、まずは食べにいってみたら習うほどの蕎麦ではない。それに費用もかなり高かった。
 やはり仕事を辞めて、長野の須坂にある蕎麦屋に長期間弟子入りしようか。そう真剣に考えたのだが、結局その道に進むことはかなわなかった。
 冒頭に「訳あって」と書いたのがこれである。

 横浜の蕎麦屋だが、もう一軒行ってみることにした。
 今度の店の店主はあの名店「翁」の高橋名人に弟子入りしたというのだから、かなり期待が持てる。
 店内もさすがに清浄な雰囲気で、禁煙なのは止むを得ないだろう。



 店の中にガラス張りの蕎麦打ち処があるのはきっと自信があるのだろう。





 昼どきなのに客が少ないのが気になる。わたし以外は二人連れのカップルだけだ。
 夜は呑めるようで、酒の品揃えも多いがわたしの好みの酒はなかった。
 一応メニューをみるが、いつものように盛りそばを注文する。冷たい蕎麦が一番味がわかるのである。



 まずは蕎麦つゆを啜ってじっくり味わう。

(うむ・・・)
 つゆは鰹節で出汁をひき醤油の返しと味醂を加えるのだが塩梅が難しい。一軒目のゆるゆる甘過ぎの味とは違って、きりっとしたいい味に満足して唸る。

 ついで、見た目完璧な蕎麦を、数本箸でつまみ口中に入れる。



(えっ! あれれれれ・・・)
 蕎麦自体はハイレベルな味わいなのだが、なよっとして腰が弱いのだ。捏ねが足りないのか、茹で時間が長過ぎたのか。本当に高橋名人のお墨付きを貰ったのだろうか。今日はたまたま茹で過ぎちゃったなんて言い訳は聞きたくない。



 わざわざ足を伸ばした横浜橋付近にある蕎麦屋だが、こちらもやっぱり名は伏せておこう。横浜蕎麦二連敗、残念。



  →「横濱蕎麦事情(1)」の記事はこちら
  →「品川で、田舎」の記事はこちら
  →「戸隠手打ちそば処 たけの春」の記事はこちら
  →「信州で焼きそばパン」の記事はこちら

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