<白石城界隈(1)>
東北道を走っていていつも思うのだが、白石(しろいしー宮城)と白河(しらかわー福島)がいまひとつわたしには区別がはっきりしない。きっとどちらの市も未踏だからだろう。
というわけで、白石に出かけてみた。(もちろん理由はそれだけではないけどね)
白石の町を歩いていると偶然に地名の由来になった石をみつけてしまった。
『白石の地名はこの石からおこったと伝えられている。
灰白色の軟らかい擬灰岩のこの石は、根は深く、遠く宮城県根白石(現在仙台市泉区)まで続いているという。
古代から日本人には、巨石や立石を神の依代(よりしろ=かみさまの宿るところ)として祀る習俗があろ、この白い石もそのようなものの一つとみられる。
江戸時代頃から朱塗りの玉垣をめぐらし、「神石白石」として祀られている。』
白石城は仙台藩の南と要衝として関ヶ原の戦い後から明治維新までの二百六十年間、伊達藩の重臣片倉氏の居城であった。別名、益岡城とも枡岡城とも呼ばれている。
明治七年に解体されたが、伊達正宗の片腕として名を馳せた片倉小十郎景綱の偉業を偲び、平成七年に天守閣(三階櫓)と大手一ノ門と大手二ノ門が復元された。
白石の鎮守である神明社だが現在は縁結びスポットとして人気があるそうだ。
蔵王の酒蔵に寄り、今夜の日本酒を買い求めると「中華亭」に向かう。
店の前の長い行列が減っている。
白石城で時間を潰した甲斐があった。わたしの前には、子どもがふたりと若いママさんが二人である。ママ友らしい。
灰皿があったので一服する。
「四名様、カウンター席でもいいですか」
顔を出して訊く女店員に構わないと答えて四人組が店内に消えた。
すぐにまた引き戸が開いて、
「相席でもかまわなければすぐに案内できますが」
風邪を引いていて咳こむのが心配なので、できればカウンター席がいいのだがまあしょうがない。
「じゃあ、それでお願いします」
案内されたのは、二十代前と思しき初々しいカップルが並んだ前の席だ。眼の前の女性のほうの丼がまだ半分くらいの状態だからしばらくは席を立たないだろう。わたしが咳こんだら一大事とすこし緊張する。
壁のメニューをみて中華そばを注文する。
ほどなく運ばれてきて、チャーシューが多いのにまず驚く。魚介が効いたスープが熱いのにも驚く。
ふむぅ・・・。麺を食べてみる。
「!??」
えっ、どうしてという感じの中華そばだ。
いったいなんで行列ができるんだろう。
チャーシューも食べたがたいしたことはなく、わからない。この程度で宮城県ではランキング上位に入るのはなぜだろう。それとも、風邪でわたしの味覚がおかしいのか。
山形の米沢ラーメンを食べたときのようないい意味での驚きはまったくなかったのである。とう評価しても「並」クラスだ。
やっぱり、うーめんを先に食べたほうが良かったか。
― 続く ―
→「絶品だったぞ、米沢ラーメン」の記事はこちら
東北道を走っていていつも思うのだが、白石(しろいしー宮城)と白河(しらかわー福島)がいまひとつわたしには区別がはっきりしない。きっとどちらの市も未踏だからだろう。
というわけで、白石に出かけてみた。(もちろん理由はそれだけではないけどね)
白石の町を歩いていると偶然に地名の由来になった石をみつけてしまった。
『白石の地名はこの石からおこったと伝えられている。
灰白色の軟らかい擬灰岩のこの石は、根は深く、遠く宮城県根白石(現在仙台市泉区)まで続いているという。
古代から日本人には、巨石や立石を神の依代(よりしろ=かみさまの宿るところ)として祀る習俗があろ、この白い石もそのようなものの一つとみられる。
江戸時代頃から朱塗りの玉垣をめぐらし、「神石白石」として祀られている。』
白石城は仙台藩の南と要衝として関ヶ原の戦い後から明治維新までの二百六十年間、伊達藩の重臣片倉氏の居城であった。別名、益岡城とも枡岡城とも呼ばれている。
明治七年に解体されたが、伊達正宗の片腕として名を馳せた片倉小十郎景綱の偉業を偲び、平成七年に天守閣(三階櫓)と大手一ノ門と大手二ノ門が復元された。
白石の鎮守である神明社だが現在は縁結びスポットとして人気があるそうだ。
蔵王の酒蔵に寄り、今夜の日本酒を買い求めると「中華亭」に向かう。
店の前の長い行列が減っている。
白石城で時間を潰した甲斐があった。わたしの前には、子どもがふたりと若いママさんが二人である。ママ友らしい。
灰皿があったので一服する。
「四名様、カウンター席でもいいですか」
顔を出して訊く女店員に構わないと答えて四人組が店内に消えた。
すぐにまた引き戸が開いて、
「相席でもかまわなければすぐに案内できますが」
風邪を引いていて咳こむのが心配なので、できればカウンター席がいいのだがまあしょうがない。
「じゃあ、それでお願いします」
案内されたのは、二十代前と思しき初々しいカップルが並んだ前の席だ。眼の前の女性のほうの丼がまだ半分くらいの状態だからしばらくは席を立たないだろう。わたしが咳こんだら一大事とすこし緊張する。
壁のメニューをみて中華そばを注文する。
ほどなく運ばれてきて、チャーシューが多いのにまず驚く。魚介が効いたスープが熱いのにも驚く。
ふむぅ・・・。麺を食べてみる。
「!??」
えっ、どうしてという感じの中華そばだ。
いったいなんで行列ができるんだろう。
チャーシューも食べたがたいしたことはなく、わからない。この程度で宮城県ではランキング上位に入るのはなぜだろう。それとも、風邪でわたしの味覚がおかしいのか。
山形の米沢ラーメンを食べたときのようないい意味での驚きはまったくなかったのである。とう評価しても「並」クラスだ。
やっぱり、うーめんを先に食べたほうが良かったか。
― 続く ―
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