温泉クンの旅日記

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魚の棚で、明石焼き(1)

2012-12-19 | 食べある記
  <魚の棚で、明石焼き(1)>

 山陽本線、明石駅。



 その明石駅から海の方に向かって二百メートルも行くと活気ある商店街がある。
 魚の棚商店街である。



 読みであるが「うおのたな」ではなく、商店街側は公式には「うおんたな」としていて、商店街の看板にもローマ字で「UONTANA」と掲げている。

 その名の通りにたしかに鮮魚店が多い。



 全長三百五十メートルのアーケードの下に、特産の魚介類や練り製品、乾物などを扱う商店を中心に百を超える店舗が軒を連ねている。



(ここだ・・・たしかに何度も観たことあるぞ)
 よくテレビ番組で、皿から活きた蛸が商店街の歩道に逃げ出す画像があるが、この商店街だ。鮮魚を扱う店が多いことで路面はタイル敷きとなっている。



 海老など、まだ活きてピチピチ跳ねていた。



 明石海峡や播磨灘で採られ、明石漁港から水上げされた新鮮な魚介類を<前もの>と呼び、「明石鯛」「明石蛸」などを筆頭に活きの良さを売り物としている。



 観光協会によると明石は「日本標準時、東経135度に位置し「子午線」の通る都市。また、世界一長い吊橋『明石海峡大橋』の全景が望める海峡交流都市です」とある。
 これでは、まったくピンとこない。
 やっぱり明石といえば、すぐ頭に浮かぶのは明石蛸と明石鯛ではないだろうか。ほかに海苔とあなごもあるが、ひとつに絞ればやっぱりタコであろう。明石にはたこバス、たこフェリーなんてのぇもあるのだ。



   蛸壺や はかなき夢を 夏の月

 元禄元年(1688年)、松尾芭蕉が門人の杜国とともに近畿遊歴の途中、明石を訪れたときの句にも、タコは登場する。さすがである。



 さてそのタコを使ったものには、たこめし、たこせんべい、たこカレー、たこビールといろいろあるが、一番は、わたしは明石焼きだと思う。

 魚の棚には明石焼きの店が八軒もある。
 新興の店が半分の四軒ほど、老舗店としては創業四十年を迎えた老舗「よし川」を始めとして、「あかまつ」、「たこ磯」、「とり居」がある。
 わたしは今回その店のなかから「たこ磯」を選んだ。


   ― 続く ―

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