温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

奈良井宿(2)

2012-12-16 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <奈良井宿(2)>

 奈良井宿だが、江戸寄りから下町、中町、上町に分かれている。



 その中町と上町の間に「鍵の手」と呼ばれるクランク形状の道路がある。



 そこにある簡素な荒沢不動尊。



 鍵の手には、宿場内に道の屈曲を作り、敵や追手の直進と見通しを防ぐという機能がある。

(これだったのか・・・)
 わたしが前に来たときは上町のほうから宿場に入って、中町と下町が見通せず上町だけできっと帰ってしまったのだろう。ようやく納得した。
 鍵の手・・・たしか武家屋敷のある知覧でも萩でもおなじものを見たことを思いだす。



 奈良井宿の宿場建築の見本みたいな建物があった。



 二階をせり出した出梁(だしばり)造り、入り口の大戸、日常に使う潜り戸、入り口の横のしとみ戸、二階の黒い格子、両脇の漆喰の袖卯建、いずれも宿場建築の特徴である。

 宿場のはずれには小さな「鎮神社」がある。



 鎮(しずめ)神社は、経津主命(ふつぬしのみこと)を祀る宿場の鎮守である。
「神社由緒書」によれば、寿永から文治(十二世紀後期)のころに中原兼造が鳥居峠に建立したと伝えられている。



 疫病流行を鎮めるために下総国香取神社を勧請したことから、鎮(しずめ)神社と呼ばれるようになった。

 鎮神社から、振り返るように一望する宿場もなかなか味がある。



 そろそろ小腹がすいてきた。
 中町あたりで二軒ほど覗いたときには、昼時ということもありどちらの店も一杯だった。そろそろ空くころではないだろうか。
 神社に近い蕎麦屋の前までいくと、食べ終わった客の一団が出てきたところだったので、迷わず店に入っていく。



(また、蕎麦だが・・・まあいいか)
 ここに来る前に富士見駅で立ち食い蕎麦を食べたのであった。
 メニューをみて、きのこ蕎麦を注文した。投じ蕎麦は高いし二人前からの注文であるし、木曽で笊蕎麦を頼むと二枚が常識である。そんなには食べられない。



 運ばれた、きのこ蕎麦は上品な薄味で美味しい。
 ただ、さすがは木曽である。ちょっと多かったがなんとか食べきった。


  →「奈良井宿(1)」の記事はこちら
  →「袋路を・・・」の記事はこちら
  →「鍵曲がり」の記事はこちら
  →「知覧武家屋敷(1)」の記事はこちら
  →「知覧武家屋敷(2)」の記事はこちら



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たなびきの・・・ | トップ | 魚の棚で、明石焼き(1) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ぶらり・フォト・エッセイ」カテゴリの最新記事