大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

大雪の頃

2014-12-07 | 食生活
大雪 (たいせつ)

新暦 十二月七日頃

 「雪いよいよ降り重ねる折からなればなり」と、『暦便覧』にあるとおり、もう、
雪が降る積もっている地方もあることでしょう。

 この時期になると、日に日に寒さが増していきます。
山では、熊をはじめ、様々な動物が、冬眠をする頃なのでしょう。
 そして、海で育った鮭が生まれた川に戻ってくる頃でもあるのですね。
産卵のため、群れをなして上流をめざし、命を終える・・・・・。壮絶な旅の始まりです。

 まるで、遠い地方に思いをはせるようなこの時期の七十二候。

 一方、現在の都会では、十二月に入り、慌ただしさを増すとともに、
はなやかににぎわう季節を迎えます。


第六十一候  
閉塞成冬 そらさむくふゆとなる

重い冬雲が空を覆う時期
新暦十二月七日~十一日頃

 冬ざれ  ふゆざれ
 昔は、「なる」という意味で「さる」という言葉を使いました。
「冬ざれ」が、冬になったことを表す「冬され」が濁ったもの。ところが、「冬ざれ」と
濁ったときに、「曝る(ざる)」という言葉のイメージと重なってしまったようです。
「曝る」は、風雨にさらされて色あせていくこと。そのため、冬の寒々とした風景を
映す言葉に、変わってしまいました。
 とはいえ、荒涼をした景色は、かえって美しいものを引き立てます。
冴えわたった白に浮かぶ月、吹きすさぶ風の中の枯木立、
狂おしいほどに紅い夕焼け、瞬く星やイルミネーション・・・。
そして数々の思い出もまた、冬ならではの鮮やかさで心に焼きついていくようです。
       山下桂子著  「二十四節気と七十二候の季節手帳」 抜粋 より

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