大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

山買っちゃった

2017-05-14 | 日本を考える

籾を蒔いて、ハウスに並べた稲の苗が芽を出した。
直径1㎝ほどのポットの土から緑の芽が天を仰いでいる。
赤ん坊が、泣き声で自分の意志を伝えるように、
この小さな芽が健康な種を残さんと送り続ける信号をどこまで、
受け止め、世話ができるのか、、緊張と新しい決心が生まれる。

みち子さんが山を買った。 
以下、みち子さんが作った小さな冊子「山を買う」より抜粋
《東京生まれ、アウトドア経験なし、でも北海道に山買っちゃいました。
なぜ買おうと思ったのか。
東日本大震災をきっかけにして、東京を離れ北海道岩見沢に家族と共に移住したのが2011年夏の事。
「自分はここで何ができる?」と考えていたあるとき、エコビレッジのような場所をつくることを思いつき、
広い土地は高くて手が出ないなあと思っていたら、友人が私に山を買えることを教えてくれました。
ネット検索してみると地域の森林組合が森林売買の紹介なども行っていることがわかり、思い切って
電話をかけてみることにしたのがすべてのはじまりでした。
そして、8ヘクタールの荒れ地を友人と共同購入しました。中古車1台分くらいの値段を折半で。
8へクタールとは、、東京ドームが4.7ヘクタール。行って帰って30分以上はかかります。
春の雪はかたくしまっていて、スノーシューなくても足が雪にはまることなく歩けて便利。
沢のある斜面は格好のお尻滑すべりスポット。5歳の息子も大人たちもキャアキャア遊ぶ。
山の楽しみをひとつ見つけた瞬間でした。
春になり、荒れ地だとばかり思っていた山で毎週末植物を観察していたら、だんだんと食べられるもが
分かってきました。タラの木がそこかしこにあり、ワラビの群生地も発見。春は山菜とりが忙しい。
山活と名づけ、友人たちに声をかけ、遊びや山の整備を始めることにしました。
「ヤマカツ!ヤマカツ!」と息子と娘(2才)は歌い出す。
大工の心得のある夫が木の枝を縄で結びつけて骨格を作り笹を屋根にした東屋を4時間で制作。。。。。》

今、山を所有している地主さんの高齢化で、手入れができない山が沢山あるらしいです。
子どもたちの成長を見守るように、時間をかけて蘇らせる楽しみが伝わってきます。
 みち子さんのこの小さな冊子を読んでいると心が踊ります。みなさん山買いませんか。
            冊子は500円で購入もできるそうです。
         お問合せ先 michikururu@gmail.com 來嶋路子

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