大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

ケラケラと死ぬまで生きる

2020-04-27 | 日記
倉庫で荷造りしていたら久しぶりにミズさん(80代)が来た。
元自衛官のミズさんは、一見普通のマスクに豚の鼻のような換気口みたいなのがついたのをかけている。
「生きてたー?」とまずはお互い生存を確認して立ち話。
「コロナ対策情報持ってきました。」と友人から届いたメールをじぶんで印刷してコピーしたものをわざわざ届けにきてくれたのだ。
以下メール内容
〈知人の看護師さんから〉情報共有です
新型コロナウイルスは、感染されても何日も症状が出ない場合があります。
咳と熱の症状が出て病院に行った時は大体50%は肺が繊維化していると考えられます。
◇台湾の専門家は、毎朝、自身でチェックできる簡単な診療を提示しています。
 息を深く吸って、10秒我慢する。
 せきが出たり、息切れがする等、すごく不便なことが無ければ肺が繊維症状になっていない(感染されていない)ということです。
(注:新型コロナで悪化すると、肺胞の組織が繊維化して硬くなっていくようです)
現在、既に大変な事態になっているので、毎朝良い空気を吸いながら、自己診断をしてみて下さい。
◇日赤医療センターのドクターのアドバイス
 常に口と喉を濡らして乾燥した状態に置かないこと。15分ごとに水を一口飲むのが良いそうです。
 ウイルスが口に入ったとしても、水とか他の飲み物によって食道から胃に入ってしまえば、胃酸によりウイルスは死んでしまいます。
水分をよく取らない場合、ウイルスが気管支から肺に侵入してしまうのです。


ほおー、、早速ミズさんの前で息を深く吸う。10秒我慢してみる。。「あ、まだ大丈夫。。」「よかったです、じゃあね」
ミズさん半年に一度くらいふらりとやってくる。半年前より背筋がピンとしているように感じた。
人のために何かしよう。するぞ。と決心して行動する時、身体の表面にも表れるのだなあ。ありがとうミズさん。
(そうだ、お隣の平山さんの安否確認だ!)と思い立ち残り野菜をもって行く。
「お、いつもありがとう。上がんなさい。たまにはコーヒーでも飲んでいけばいい」「うん、、あ、やっぱり又にする、、」
独り暮らしの平山さん、マスクはせずゆったりニコニコ悠々として「あんまり出歩くんでないぞ」と心配してくれた。
夫より2歳上の平山さん。最近持病の悪化でめっきり以前の元気がなくなったのが気がかりだ。
数ヶ月前のある時、窓越しに家の中でテレビがついているが玄関で呼んでもシーンとしていて出てこず、、
いつものようにテレビの前で寝っ転がってうたたねしているんだろうな、と思いつつ(万が一シンデタラドウスル、、、)
だが(今日は忙しいのだ。。。第一発見者にはなれない。。)と腹がつぶやき玄関に野菜だけおいて逃げるように帰った。
夫に「ねえ、平山さんこれこれしかじか」と報告「大丈夫だあ、」と言われたが落ち着かず、
夕方平山家に灯りがともると心底安堵した。
20年前ここに来たとき住む場所が無く、隣のカヌー工房の平山さんがあっという間にD型倉庫に快適な居住空間を作ってくれた。
ミズさんも平山さんも大勢の人が倉庫に集まっては飲んで食べて語って、ドンチャン騒ぎの毎日が7~8年は年続いた。
そのあとボロボロ母屋をまたまたあっという間に改装してくれたのも平山さん。平山さんに足を向けては寝られない。
それなのに、、、、、翌日「第一発見者になりたくなくて逃げた。ごめんね」と懺悔に行く。
平山さんケラケラ笑った。じぶんも笑った。そこでようやくこころが軽くなった。
こんな自分に愛想つかさずよくぞここまで付き合ってくれました。ミズさん平山さん、お互い死ぬまでケラケラと生きたいね。

  ※今年はなかなか鳴かないな。。。と気をもんでいたら、日曜の朝山の奥から「ホーーーーホケキョ♪」と聞こえてきた。ほっ

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