「昨年6月23日の沖縄慰霊の日、中学3年だった相良倫子(さがら りんこ)さん(15)が沖縄全戦没者追悼式で朗読した平和の詩『生きる』。この詩に長崎市の音楽家、寺井一通さん(かずみち .70)が曲をつけた。」寺井さんは「50年間の音楽活動を通じ『平和』を訴えてきたが、世の中がよい方向に向かっているとは思えない。音楽生活を振り返り『何かが足りない』と感じていた。詩と出会ったのはそんな時だった。」「合唱曲が完成したのは今年1月。5月には、千葉県であったコンサートで地元の合唱団と初披露した。寺井さんは6月末に沖縄を訪れ相良さんと初めて対面。相良さんは、自らが力強く朗読した詩に柔らかなメロディーがついたことを驚きつつ『自分の思いを曲にして表現してもらえた』と喜んでいた」そうです。 「寺井さんが主宰する被爆者のコーラスグループ《被爆者歌う会ひまわり》が秋にも地元で披露する予定で練習を重ねている」とのことです。沖縄と長崎を結んで生まれたコーラスが世界の平和を結ぶ絆を目指して頑張っています。
(下:2019年8月2日朝日新聞-田中瞳子「沖縄『平和の詩』被爆者歌う 相良倫子さん『生きる』長崎の音楽家が曲に 浦上天主堂で発表へ」より)
(下:2019年8月2日朝日新聞-田中瞳子「沖縄『平和の詩』被爆者歌う 相良倫子さん『生きる』長崎の音楽家が曲に 浦上天主堂で発表へ」より)