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変形性股関節症の手術をためらっているあなたへ

2014-09-22 | 変形性股関節症




これが何かわかりますか?

退院してから我が家に来てくださった皆さんには説明しましたが
何に使うのかわかる前の反応が面白かった

幼児が使うエプロン? 腰に巻くの?等々、発想的には面白かったけど

こうして使うんですよ



股関節を90度以上曲げてはいけないと書きましたが、靴下をはくときはどうしても曲げざるを得ないです。

そこで登場したのがこれ、入院中に作業療法士のイケメンH先生からのプレゼントです。
はい、もちろん全員プレゼントですけどね。

10色くらいの見本パネルを見せてもらって「好きな色をどうぞ」
もちろん即決、即答 オレンジです。

入院中はもちろんのこと、今でも毎日使っています。
この前ストッキングを履いてみましたが、うまくいきました。

11年前同室だったTさんに見せたら驚いてました。
あのころはなかったし、もちろん病院でもらえるなんて考えられなかった。

こうしてどんどん進化してるんですね。

進化と言えば、私が今回受けた人工股関節置換手術

ほんの20年くらい前までは入院期間が3か月と聞きました。
なぜそんなに長期間だったのか、固定するまで時間がかかったとか、そのくらいのことしかわかりませんが
とにかくベッド上での期間が長くて大変だったようです。

もっとも日本にこの手術法が入ってきたのが50年くらい前だと言いますから、歴史としてはまだ浅いのですね。
その昔の人々はどうしていたんだろう・・悪化して、歩けなくなって、結局寝たきりになってしまっていたのだろうか
そんなことを考えると、自分はなんといい時代に生まれ合わせたのだろうかと、これも運命を感じます。

11年前に人工股関節を入れたTさんの時も3週間で退院でした。
そのころから何が進化したのか素人にはよくわかりませんが、少なくとも当時は両脚同時というのは聞いたことがなかった

ナースハルコさんは9年前でした。ですから間もなく始まったのですね。

両脚同時なんて聞いたこともなければ考えたこともありませんでした。

横浜の医師からは「あっそう、今流行ってるんだよ」なんて言われるし
去年あたりからいつ手術と言われてもおかしくはない状態だったから、飯田先生から言われた時も
「来たか~」くらいでしたけど、両脚同時はまさかまさかの展開でした。

私の場合、飯田先生もおっしゃってましたけど「年齢的にも軟骨がなくなってくるのは仕方ないよ」なのです。
つまり、この手術でよく言う年齢に不足はない

人工股関節の耐用年数は一般的に20年と言われています。
しかしこれはあくまでも平均的な話で、活動量の多い人や重労働の人は消耗が激しい分、早く摩耗が進むと言います。

これを自分に置き換えると、今65歳の私が平均を維持したとして85歳、それまで生きているか、生きていたとしても
元気でいられるか、これは自分でもわかりません。
元気なら交換時期が来るかもしれませんが、そんなに心配するほどのことはないと思います。

それより・・今回の入院時にも大勢いました。若い方々、一番若い方で43歳と聞きました。
50歳前後の方も多かった。
その皆さんの話を聞く機会がありました。
夕食が終わって、下膳と言って食器を各々所定の場所に片付けに行くのですが
だいたい時間が一緒になるので、そこで雑談が始まります。

その日はたまたま私以外の若い皆さんが数人廊下に出てきました。
しばらくそこで立ち話をしていたのですが(立ち話といっても全員杖を持っています、中には歩行器の方も)
そのうち、どうせならデイルームに行きましょう。ということになって
テーブルを囲んで賑やかな会議の始まりです。

そこで私が聞いたことは「若いのによくやったわね 決心するのにずいぶん悩んだでしょう」

そしたら中でも一番若い彼女「確かに迷いました。今やると確実に20年後取り替えるようになるし(再手術)
でも、先生から言われたんです。今もこれからも毎日痛いのを我慢して、やりたいこともできなくて20年待つのか
早いかもしれないけど今のうちにやってこの20年を思い通りに過ごすか、20年先のことばかり考えてその間何もできなくていいのかと」

彼女たち、人工にするということは末期症状だったからなのです。

私が11年前にやった棚形成手術はまだ初期段階でなければできない手術、若い方は早くわかればこれがベストなんだけど
皆さん事情はそれぞれでも末期になってしまったのですね。

そして一様に言われるのは「このままではいけない、今やらなければいけないこと、やりたいことが何もできないから」

皆さん前向きです。これは若いからだけでなく、手術を受けた皆さんに共通すること

もちろんこの私もですが、痛い痛いって何もできない、どこにも行けない、そんな生活にピリオドを打つために

世の中にはいろいろな病気があります。

ある人に言われました「あなたの場合、悪いところを取って、代わりのものを入れられるからまだいいのよ」と

どんなに痛くても、動けなくても原因を取り除けない病気を持っている方もいます。
その人に言われて改めて、病気は残念だけど、不幸と思ってはいけないと考え方が変わりました。

何度も書きますが、リスクはあります。
それでも痛みが無くなるだけでなく、いずれは手術したことさえ言わなければわからないほど元気になれるはず

まだ若いから人工になんてと拒否している方、手術は怖い、だから今のままでいいと拒否している方
明るい明日のために思い切りましょうよ。

ips細胞は生まれつき軟骨ができない病気の方にとって光明になろうとしています。
まだこれからですが、希望は持てます。

軟骨と聞いたとき、すぐに思いました。

もしかしたら20年30年後には変形性股関節症の皆さんの光明にもなるのではないか
そしたら今回手術を受けた若い皆さんにも朗報が届くのではないか

医学は日々進歩、進化している  20年先を心配しているあなた、その時はどう進化しているか
それを思ったらなんだか楽しいじゃありませんか。

私も長生きして、20年後もイケイケおばあちゃんでライブに行ったり、自転車に乗っていたり
これが理想なのですが、それがもしもできていたら、交換なんてことになるかもしれない

ipsはもちろんのことあの夢のSTAP細胞も研究が進んでいるかもしれませんね。

術後理学療法士のH先生から「20年後には交換ですね」って言われて
「そんなに長生きしなくていいわ」なんて答えたけど、この先、どんなふうに変わって行くのかを
確認するために生きていてもいいかもしれません。

コメント (10)
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