・・・古代史に置いて遺跡や遺物の年代測定に炭素同位体放射線年代測定がよく使われている。 この事は色々な場所で紹介されているので、有名です。 この年代測定方法の精度については、よく問題になるが、最近は、以前より、精度が上がっていると聞く。
今日の新聞によれば、私には耳新しい、アミノ酸の窒素同位体分析で、縄文人は何を食べてたかが、推測できるという記事が出ていた。
上の図がそのデータである。 グラフの縦軸にアミノ酸の一種、グルタミン酸の窒素同位体比をとり、横軸にフェニルアラニンの窒素同位体比を採って、各種の遺物の分析結果をプロットするとデーターの分布から、面白いことが分かる。
縄文人の人骨を分析すると、イノシシやシカなどの草食動物より、キツネなどの肉食系に近いことが分かった。 即ち、この人骨が採取された遺跡は人口が多いので、農耕が始まっていたのではと云う説があったが、この結果から狩猟生活を送っていたことが証明された。
このように、理工分野で発達してきた、化学分析技術が、最近は色々な考古学分野で活用され、成果が出てきている。
これらにより、さらに、古代史の謎解きが進み、面白い。