・・・二万年前の日本の旧石器時代人が航海した痕跡があると云う興味深い新聞記事を読んだ。
これは今まで、世界で最も古い航海の記録はエーゲ海の一万年前だとされていたらしい野で、話題になったらしい。
場所は静岡県の伊豆半島沖の神津島。
石器時代にもっとも珍重された石器は黒曜石製で、その中でももっとも硬い、質のよい黒曜石は伊豆七島のうちの神津島産のものらしい。
そして、ある研究者が二万年前の東京調布市の遺跡から出る石器の材質である、黒曜石を分析すると海を渡った神津島産のものであることが分かった。
そこから、航海しないと本州の石器人が得られない黒曜石が、その他の何か所からの遺跡からも発見されたので、表記の様な話題になったのである。
ここで、私が面白いと感じたのは、年代特定や産地特定のために、化学分析装置を使うがこれが、外国の研究機関に依頼しているらしい。
その理由は、あの有名な、昔の日本の旧石器の研究者が発掘した石器の捏造事件の為に、日本の研究の信頼性が地に落ちているから、海外の分析装置を使うらしい。
こんな所で、まだ、あの事件が日本の考古学に影響を及ぼしていることに、私は驚いた。