・・・表記の主題のエッセイが、新聞に掲載されていた。
今まで、何度か、内視鏡検査を受けた経験から、この言葉の意味を身近に感じる。
体の中で、皮膚に傷を付けずに体の内部がのぞけるのは、口から、挿入する胃の内視鏡と、肛門から、挿入する腸の内視鏡がある。
しかし、内部をのぞいているつもりが、内部でなく、人間の管の内側を見ているだけであるのである。
生物は古代、海の生物のイソギンチャクのように、袋状のものだったのが、入り口と出口が別々の、ウニの様な「管」の体になったらしい。
人間はウニから、形体は複雑になっても、生体の基本は同じらしい。
「管」の体に、脳がつき、それに手足が付き、また、肺が付きと、複雑になっても、生物の基本形体は海のウニと同じらしい。
胃や腸の内視鏡検査を経験すると、生物として基本的な成り立ちを思い知らされる。