― 特徴 ―(新高島町史321~323ページより要約)
1.母音(イ)の発音
50歳以上(町史発刊当時の昭和61年現在)の人は、イとエの区別がつかない。
井戸と江戸、息と駅が同じ音に聞こえる。
2.カ行・タ行の濁音化
烏賊(イガ)、赤・垢(アガ)、魚(サガナ)、高い(タガイ)、行く(イグ)、 書く(カグ)、底(ソゴ)、凧・蛸(タゴ)、 旗(ハダ)、板(イダ)、落ちる(オヂル)、立つ(タヅ)、待て(マデ)など
この濁音化の発音で高島の言葉が荒々しいとか重い感じのする方言として聞こえるのである。
3.鼻音(ン)の加わる発音
鍋(ナンベ)、只(タンダ)、水(ミンズ)、足袋(タンビ)など
このように鼻音(ン)が加わることで柔らかい発音となり、方言のもつ暖かさが感じられる。
4.発音の省略化と短縮
くれる(ケル)、食え(ケ)、居ない(イネ)など
5.特殊な助詞の使用
①『格助詞』
サ→方向や場所を示す助詞 ヤマサイグ(山へ行く) コゴサコイ(ここへ来い)など
バ→~を オレバイレレ(自分を入れろ) ホンバヨメ(本を読め)など
②『終助詞』
デャ→命令形や自分の行動の肯定などに使う ハヤグ イゲデャ(早く行けよ) アシタ イグデヤ(明日、行きます)など
ンス→~ですね 老婆が丁寧に話す時に聞かれる ソンダンス(そうですね)
ガヤ・ワヤ→~ですか? ~ですとも 疑問とそれの答えの中で使われる マンマ クッタガヤ(ごはんを食べたのですか) クッタワヤ(食べましたとも)など
ベ、ベヤ、ペヤ→東北弁の代表的なもので、高島では今でも広く使われている。
動詞の現在形につけて勧誘、過去形につけて確認の意味に使う。
クウベ(食べよう) イグベヤ(行こう) クッタベ(食べただろう) イッタベ(行っただろう) ヤメッペ(止めよう)など
ド→~するぞ、~しよう イグド(行くぞ) カエルド(帰ろう)など
③『接尾語』
コ→名詞の語尾につけて愛称後として使われる イヌノコッコ(犬の子) ユッコ(お湯、お風呂)
詳しくは
高島の標準語
1.母音(イ)の発音
50歳以上(町史発刊当時の昭和61年現在)の人は、イとエの区別がつかない。
井戸と江戸、息と駅が同じ音に聞こえる。
2.カ行・タ行の濁音化
烏賊(イガ)、赤・垢(アガ)、魚(サガナ)、高い(タガイ)、行く(イグ)、 書く(カグ)、底(ソゴ)、凧・蛸(タゴ)、 旗(ハダ)、板(イダ)、落ちる(オヂル)、立つ(タヅ)、待て(マデ)など
この濁音化の発音で高島の言葉が荒々しいとか重い感じのする方言として聞こえるのである。
3.鼻音(ン)の加わる発音
鍋(ナンベ)、只(タンダ)、水(ミンズ)、足袋(タンビ)など
このように鼻音(ン)が加わることで柔らかい発音となり、方言のもつ暖かさが感じられる。
4.発音の省略化と短縮
くれる(ケル)、食え(ケ)、居ない(イネ)など
5.特殊な助詞の使用
①『格助詞』
サ→方向や場所を示す助詞 ヤマサイグ(山へ行く) コゴサコイ(ここへ来い)など
バ→~を オレバイレレ(自分を入れろ) ホンバヨメ(本を読め)など
②『終助詞』
デャ→命令形や自分の行動の肯定などに使う ハヤグ イゲデャ(早く行けよ) アシタ イグデヤ(明日、行きます)など
ンス→~ですね 老婆が丁寧に話す時に聞かれる ソンダンス(そうですね)
ガヤ・ワヤ→~ですか? ~ですとも 疑問とそれの答えの中で使われる マンマ クッタガヤ(ごはんを食べたのですか) クッタワヤ(食べましたとも)など
ベ、ベヤ、ペヤ→東北弁の代表的なもので、高島では今でも広く使われている。
動詞の現在形につけて勧誘、過去形につけて確認の意味に使う。
クウベ(食べよう) イグベヤ(行こう) クッタベ(食べただろう) イッタベ(行っただろう) ヤメッペ(止めよう)など
ド→~するぞ、~しよう イグド(行くぞ) カエルド(帰ろう)など
③『接尾語』
コ→名詞の語尾につけて愛称後として使われる イヌノコッコ(犬の子) ユッコ(お湯、お風呂)
詳しくは
高島の標準語