小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

衒示的消費

2012-10-26 06:45:29 | インポート
ヒートテックはもはや必需品の自分ですが、今朝の新聞折込にユニクロのチラシが。

安いなあ。なになに、新作エアテックってのがいちきゅっぱ?
職場の防寒用に1着買ってみようかな?





ユニクロって、なぜかいつも衒示的消費ってことを思いださせるんだよね。

「私有財産の根底に横たわる動機は見栄である。」byヴェブレン

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衒示的消費って何ですか?わかりやすく説明してください。(yahoo知恵袋)


アメリカの経済学者、いわゆる制度派経済学の始祖、ソースタイン・ヴェブレンの概念。

「衒示」とは、見せびらかしのこと。

人間社会が発展して社会の全成員が労働に従事しなくても社会が維持できるようになると、
直接生産には従事せず、戦闘行為や宗教活動に専念できる階層ができます。
これが更に発展すると他の経済共同体から物資を奪い合うよりも、互いの生産の成果を
交換し合うほうがより有利になり、略奪段階から抜け出すことになります。

略奪段階では、物理的・肉体的力を示すことがその人の社会的地位の高さを示すことになり、
他人に認められたい尊重されたいという欲求を満たす手段として重要でした。

しかし、略奪段階を抜け出した社会では、腕力の誇示よりも経済力の誇示が
社会的地位の高さを示すより有効な手段となります。
自由に処分できる財産があるということを見せびらかすことが
その人の偉大さを示すとみなされるようになるのです。

そして、文明化した社会では、このことが特定の上層階級だけではなく、
実際の社会的地位がかなり低い層にまで模倣されるようになるとヴェブレンは言います。
いわゆる大衆消費社会です。
そこでは、ファッション関係や住宅や車など人目につくものが好んで消費されるようになります。
見せびらかすのが目的だからです。

現実に高い地位にはいなくても、そうなったような気分だけは
誰しも味わいたいはずだということなのでしょう。
なるほど言われてみれば確かに、なけなしの給料をはたいたり、
果てはクレジットやサラ金にてを出してまでもブランド品を買いあさる人を見かけます。

このように行動に文明化した社会では、例え一瞬でも自分のステイタスが上がったような
気分を味わうために、見せびらかしてきな消費を多くの人が競い合ってするようになるというのが
ヴェブレンの衒示的消費の理論です。