図書館で借りた本
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家族という病/下重暁子 (幻冬舎)
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。
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陸軍士官学校を卒業したエリート将校であった父と、あらん限りの愛情を自分へと注ぐうとましい母、父との折り合いが悪く祖父母の下で育った兄。
そんな父、母、兄とは分かり合おうとせずに生きてきたという筆者の家族観に対して、読後感じた違和感は、このブログ記事を読んでよく理解することができた。
家族の「絆」が持て囃され、家族団らんは幸せの象徴という風潮の中で、
「家族のことしか話題がない人はつまらない」
「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」
「家族ほどしんどいものはない」
と一刀両断する筆者に胸のすく思いをする庶民は多いだろうが、家族の呪縛から逃れたくても逃れられない境遇に置かれているのもまた庶民なのだろう。
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家族という病/下重暁子 (幻冬舎)
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。
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陸軍士官学校を卒業したエリート将校であった父と、あらん限りの愛情を自分へと注ぐうとましい母、父との折り合いが悪く祖父母の下で育った兄。
そんな父、母、兄とは分かり合おうとせずに生きてきたという筆者の家族観に対して、読後感じた違和感は、このブログ記事を読んでよく理解することができた。
家族の「絆」が持て囃され、家族団らんは幸せの象徴という風潮の中で、
「家族のことしか話題がない人はつまらない」
「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」
「家族ほどしんどいものはない」
と一刀両断する筆者に胸のすく思いをする庶民は多いだろうが、家族の呪縛から逃れたくても逃れられない境遇に置かれているのもまた庶民なのだろう。
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