
最近、案内が来た思文閣の大入札会の資料の中に下記の展覧会の案内が同封されていました。本ブログで紹介されている奥村厚一の没後50年、生誕120年に際しての展覧会の案内のようです。

本日紹介する作品と同様の水面(湖面)の作品が掲載されており、出展作品のようです。

説明書の部分は下記のとおりです。


さて当方にて郷里の画家として蒐集している福田豊四郎の作品ですが、その蒐集過程で魅入られて蒐集しているのが奥村厚一の作品ですが、本日はその作品の紹介です。

海 奥村厚一筆 その18
絹本着色絹装軸 軸先樹脂 共箱二重箱
F10号程度 全体サイズ:縦1480*横730 画サイズ:縦450*横560

それほど高価でもない画家の作品?であり、贋作も皆無のため入手しやすく、本作品で「その18」となりました。

この画家の作品の欠点は、意外にもシミの発生している作品が多いこと。この作品も染み抜きするかどうかの瀬戸際の状態です。

本作品の落款と印章は下記の写真のとおりです。



この画家の作品は福田豊四郎と似通った表具が多いように思います。

掛け軸はその表具もまたその評価のポイントになります。

似た構図の作品は最近は送付されてきた「和の美」思文閣大入札会作品目録に掲載されていました。
参考作品
「和の美」思文閣大入札会作品目録増刊号令和六年四月掲載
海 奥村厚一筆
紙本着色額装
S20号程度 全体サイズ:縦770*横760 画サイズ:縦740*横730
オークション開始価格35万円~

本日の作品よりも少し大きめですね。

絹本ではなく紙本に描かれており、額装となっていますが、入札会開始価格が35万円らしい・・・。福田豊四郎の作品とお値段が逆転してきた・・・・???

「和の美」思文閣大入札会作品目録の作品はすべて額装となっていましたが、軸装より額装が売れる? これも世の趨勢かな・・・。ともかく最近再評価されているような気配がある奥村厚一の作品ですね。