夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

出世魚 伊東深水筆 その10

2024-06-10 00:01:00 | 日本画
本日は伊東深水では珍しい?魚を描いた作品の紹介です。呉須赤絵の作品と一緒に静物画を描いた作品は昭和初期には非常に多いようですが、伊東深水がどうして出世魚の作品を描いたかは不明です。どなたかに依頼されて描いた画題かもしれませんね。出世魚 伊東深水筆 その10紙本水彩額装 共シール付 タトウ+黄袋東京美術倶楽部鑑定書付(NO023-0476) 令和5年3月9日F12号程度 全体サイズ:横865*縦77 . . . 本文を読む

「群盲象を評す」について 群盲評象図 神尾華郷筆

2024-06-09 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する作品は、当方で蒐集対象としている倉田松濤の作品とほぼ共通しているような作品です。「群盲象を評す」について 群盲評象図 神尾華郷筆 紙本水墨淡彩軸装 軸先骨 共箱 全体サイズ:横556*縦2102 画サイズ:横411*縦1478この作品を描いたのは神尾華郷という浅草寺貫主であった方のようです。詳細は不明ですが、慶応2年(1866年)に富山県で生まれたようですが、没年は不詳です。別号は安國 . . . 本文を読む

筑波山之図 寺崎廣業筆 明治45年(1912年)頃 その2

2024-06-08 00:01:00 | 掛け軸
先日会食で訪れたのは、本橋茅場町にある江戸時代から続く超老舗のうなぎの名店「うなぎ喜代川」です。この店の2階の会席用の座敷の床に本日紹介する作品と同様に水墨のみで紙本に描かれた同図の筑波山の作品が飾れていました。本作品より倍近い大きさであり、箱には「筑波山」とあるそうで、本作品の同図の作品「その1」に記された箱の題名「磐梯山」とは異なり、当方で所蔵する本作品ら(「その1」、「その2」)は筑波山を描 . . . 本文を読む

静物 広田多津筆 その2

2024-06-07 00:01:00 | 掛け軸
広田多津の野菜を描いた大幅の作品です。これほど大きな広田多津の作品は珍しいかと・・・。静物 広田多津筆 その2紙本着色軸装 太巻共箱全体サイズ:縦1650*横970 画サイズ:縦460*横710裸婦図や舞妓図で人気の高い広田多津の作品ですが、意外に静物画も数多く描いています。あらためて広田多津の画歴は下記のとおりです。*********************************広田多津:明治 . . . 本文を読む

お気に入りの作品 青い服と帽子 原精一画 1972年作 その5

2024-06-05 00:01:00 | 洋画
休日にはメダカの世話をしているのですが、振り向くとメダカの水槽に鳩が水を飲みにきていました。郷里の男の隠れ家では郵便局員が配達の際に振り向くと熊がいたようですが・・。家内が玄関から扉越しに撮影・・、水槽は玄関前に並んでいるのですが、産卵した卵の水槽なので、メダカを啄みに来ているのではないようです。実に平和なひととき・・・。さて本日は展示室に飾ったお気に入りのひとつ、原精一の作品を紹介します。写真の . . . 本文を読む

放鳥 圓鍔勝三作 その5

2024-06-03 00:01:00 | 彫刻
本ブログで何点かの作品を紹介してきた圓鍔勝三の作品を紹介します。放鳥 圓鍔勝三作 共箱底部幅120*140*高さ510 圓鍔勝三の木彫の作品は意外に入手困難ですね。むろん文化功労者、文化勲章受章の彫刻家ですので、当たり前と言えば当たり前ですが、市場に流通する作品が少ないようです。 鳩を解放す平和への願いを表す作品でしょうか? 広島に生まれたが故か、平和を希求する心と生きることへの愛着が 作品から感 . . . 本文を読む

懐かしき作品 春秋山水画 双幅 伝橋本雅邦筆

2024-06-01 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する作品は、まだ蒐集を始めて間もない若い頃に盛岡の老舗の骨董店で入手した作品の紹介です。購入先の店主によると北海道にて入手した作品とのことで、前の所蔵主の話ではニシン漁が盛んだった頃に購入したものだとか・・・。その真偽のほどは解りません。当時としては結構なお値段で当方で入手しましたが、後になってどうせ贋作だろうと判断し、本ブログに投稿していなかった作品です。懐かしき作品 春秋山水画 双幅  . . . 本文を読む