6月は、国が定めた「食育月間」だということ・・・ご存知ですか?
今日はちょっとだけ「食育」について語りたいと思います♪
「食育基本法」という法律が施行されたのは、今から12年前の2005年♪
当時は「食育」と言う言葉を知っている人はほとんどいませんでした。
今でこそ、この言葉は広まりはしましたが・・・
じゃあ「食育って?」
と問われると・・・きちんと答えられる人は多くないと思います。
しかも実は誤解している人も多い。
今日はそこらへんをちょっとだけ明らかに出来たらと思っています♪
そもそもなぜ「食育基本法」が出来たのか?
実はそこには、作らざるおえない理由があったんです。
「食育基本法」の中では、その理由を大きく7つあげています。
1.「食」を大切にする心の欠如
2.栄養の偏りや不規則な食事の増加
3.肥満や生活習慣病の増加
4.過度の痩身志向
5.「食」の安全上の問題
6.「食」の海外への依存
7.伝統ある食文化の喪失
このように「食」に関する多くの問題を網羅した内容になっています。
当時は、素晴らしい法律だと感激したのですが!
(だから食育活動を私のライフワークにしよう!と決めたのですが)
でも、その真実は、生活習慣病の増加による「将来の医療費破たん」を何とかしなくては!
と言うのが、この法律を作った国にとっての本当の理由だったようです。
それを知った時は、「な~んだ、それが理由なんだ・・・」
とがっかりしたのですが、今は違います。
なぜなら、それはやはり若い世代に「ツケ」を回すことになるからです♪
「生活習慣病」はその名の通り・・・
良くない「食生活」や「運動不足」などなどの、生活習慣から引き起こされる病気。
つまり、それらを改善すれば防げる病気なんです。
そういう意味で「食育」はやはり重要です。
さて♪
そして「食育基本法」が目指す「目標」と言うかその「目的」ですが・・・
ぎゅぎゅっ!っと凝縮して一言で表すならば・・・
「すべての国民が心身ともに健康な生活を送ること」
つまり「老若男女」、老いも若きも男も女も、身体のみならず「心」も健康になることを目的としてます。
「食育」と言うと、どうしても「子ども」が対象と思いがちですが・・・
実はそれは誤解で、すべての国民が対象なんです。
ただ「対象」によって「食育」の内容は変わってきます。
「教育」だって、そうでしょ?
60代の人たちに「1+1は2」なんて教えても意味が無いのと同じ。
お年を召した方たちには、お年を召した方たちに必要な「食育」が・・・。
子育て中のママさんたちには、子育てに必要な「食育」があるんです。
なので・・・「私は関係ない」
と思ってる方がいらっしゃったら、それは間違いなんですよ。
私自身、色々な方を対象とした「料理講師」をさせていただいていますが・・・
その「対象」によって、その「講座」の「目的」も変わり、当然「内容」も変わってきます。
全てが「食育活動」のつもりでやらせていただいています。
そして「食育」を発信する側も・・・
私のように「料理」を通して「食育」をするものもあれば・・・
「生産者」さんが「体験」を通して「食育」をしたり・・・
専門知識を持っている方々、その「知識」を通して「食育」をしています。
そんなこともあって、「対象」も様々なら、「発信する側」も様々♪
そういったことが「食育」を漠然としか捉えられない理由になっていると思います。
さらに「食育」は前述したように「身体の健康」だけを目的としているのではないのです。
そこには「生産の場と消費の場のかい離」という問題があります。
消費者が自分の食べているものの「本来の姿」を知らない。
実は口にしている全てのものが「命あるもの」なんです。
そしてその「食べたもの」が、どれだけの人たちの労力によって成り立っているのかを知らない。
それが「感謝の気持ち」の欠如につながること。
そして親が「食を大切」にすることは、子どもの「心」も育み・・・
健やかな将来にもつながること。
簡単にまとめてしまいましたが・・・
そういったことを知っていただくことが「食育」なんだと思っています♪
今月は「食育月間」♪
日々のご自身の「食生活」を振り返り、果たして「良い食生活」を送っているのか?
次世代に医療費のつけを回さないよう・・・出来ているだろうか?
「食べること」は「生きること」であること。
そして「良く食べること」(沢山食べるという意味ではないですよ♪)は・・・
「良く生きること」につながること。
さらにご自身の日々の「食生活」は、多くの「命の犠牲」の上に成り立ち・・・
沢山の人たちの関わりがあってこそ成り立っていること。
それらをあらためて考えてみることは、とても大切なことだと思います♪
いかがでしょうか?
今日は→「みをつくし料理帖」でやっていた「とろとろ茶わん蒸し」を作ってみました♪
「水だし」の「お出し」を使ってではありますが・・・
絶品でした♪
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