「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県久米島  「 登武那覇 ( とんなは ) グスク 」

2012-10-20 22:42:05 | グスク ( 城 ) ・ 遺跡





















































 登武那覇グスクは、伊敷索按司の四男・笠末(かさす)若按司が築城し、
居城としていたと伝えられている。
若按司は具志川間切の玉那覇に生まれ、兄たちとは異母兄弟で、
母は粟国島の出であったといわれている。
そんな若按司は高潔な人物で、人々が慕い信頼した按司であった。
それを皮肉にも妬み恨んだ父・伊敷索按司は、ひそかに殺害を企てたが、
そのことをいさめる若按司の母を、怒りにまかせて粟国島へと追放してしまう。
そのことを伝え聞いた若按司は、父の不信を悲しみ、
粟国島に帰った母を慕って島の見えるスナミの丘で泣いたという。
いつしかその涙で岩にくぼみが出来た石は涙石(ナダイシ)と言われ、
今でも乾くことがないという。

 父は若按司に対して憎しみは増すばかりで、
とうとう兵を挙げて登武那覇グスクへ攻め入ったが、父方の敗戦に終り、
兵を引き揚げる途中に深田にはまって動けなくなった父の伊敷索按司を若按司が助け出してやる。
だが、「息子の思い父知らず」で、母に逢いに粟国へ行こうとしていた時に、
スナミの崖下で父方の兵によって攻められ、とうとう自害してしまう。



登武那覇グスクへのアクセス
県道242号線を久米島役場仲里庁舎から左折して約1キロほど行き、
途中から標識に沿って300mほどでグスクのある公園に着く。
駐車は、公園内に駐車できる。

( 沖縄県久米島町仲里宇根 )




大分県国東市  ・  自然と感性を育む 「 伊美川 」

2012-10-20 22:29:35 |  滝 ・ 名所 ・ 神社仏閣





涛音寮を出ると伊美川に架かる橋がある
そこからの眺めが好きで、
ずっと見ていた。










伊美川の河口の先には周防灘が広がり、
その先には豊後水道があり、
さらにその先に伊予の国がある。









国東半島を流れる伊美川に沿って多くのギャラリーが建ち並ぶ、
色んな作家がこの地で活躍している。
きっと類を以って集まるのだろう。

山は感受性を豊かにし、海は寛容なこころを育む。
そんな環境を兼ね備えているから、
国見の伊美に作家たちは集まるのだろうな。



熊本県宇城市網津町  「 馬門橋 ( まかどばし ) 」

2012-10-20 22:07:17 | 熊本の石橋



ほんのり赤い馬門石の輪石が目を惹く馬門橋



































橋名のタイトルにわざわざ所在地を書き入れたのは、
同じ名前の「馬門橋」が熊本県美里町砥用の今地区にあるため
間違わないように書き入れました。



所在地 / 熊本県宇城市網引町馬門
架橋  /  不明
石工  /  不明
橋長  / 5.5m  橋幅 / 2.5m
径間  / 不明  拱矢 / 不明
単一アーチ



馬門橋は網津川に流れ込む小さな支流に架かる石橋で、
この支流を上った場所に馬門石の石切り場があるため、
宇城市周辺の石橋は、赤み帯びた馬門石が使用されている。
橋は現在も生活路として人々の役に立っている。


長崎県長崎市 「 大中瀬戸西灯台 ( おおなかせと にしとうだい ) 業務停止 」

2012-10-20 21:52:04 | 長崎の灯台




































この時、すでに灯器が外されている







船上から見た灯台








同じく船上からの灯台







建設中の伊王島大橋の左奥にある灯台





所在地 / 長崎県長崎市伊王島灯台の南東方約3.3キロメートル
塗色  / 白色
構造  / 塔形   構造材質 / コンクリート造
灯質  / 連成不動単閃緑光 毎5秒に1閃光
実効光度  / 閃光 1200カンデラ  不動光 / 85  
光達距離 /  閃光 / 9.5海里  不動光 / 5.0       
頂部までの高さ / 9.46m
平均水面から灯火まの高さ / 11.10m
使用時の灯器  / LC管制器Ⅱ型   電球 / C-1
設置、点灯および業務開始年月日 / S46.11.26


大中瀬戸西灯台へのアクセスは、
長崎半島から伊王島へと向い、
伊王島大橋を渡ってすぐに右に折り返して150mほど行った場所にある。
灯台の先に駐車場があるので、灯台まで堤防の上を歩いて行けるが、
写真でもお分かりのように灯器が外されており、
この灯台はすでに役目を終えて、平成23年内に取り壊される予定になっている。
約41年間、業務お疲れさまでした。