竣工 / 1914年 ( 大正3年 )
設計者 / 鐵道院九州鉄道管理局
■ 国指定重要文化財 ・ Aランク近代土木遺産
ヨーロッパの始発・終着駅に多く見られる頭瑞式の門司港駅は、
九州の鉄道起点に相応しい駅である。
もっとも明治24年の開業時には、今よりも200mほど南東にあったもので、
貨客数の増大によって貨物と旅客を分離し、
旅客に関しては関門連絡船への乗換えを便利にするために駅を移動したという。
そうして新築されたのが現在の門司港駅である。
戦時中に関門トンネルが開通するまでは門司駅を名乗っていたといわれる。
駅舎はネオ・ルネッサンス様式の木造建築で、天井の高いホール部や青銅製の手水鉢、
それに水飲み場や洗面所も歴史を物語っている。
門司港駅は九州の玄関口として、
またレトロな街の象徴として活きる素晴らしい駅である。