Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

2006年産の買付け計画

2007-03-15 | ワイン
買物の帰りに、2006年度のワイン購入プランに目処を付けようと、醸造所に立ち寄った。五月初めにグランクリュの試飲が出来そうだと、蔵の方から情報を入れていたから、それまでに日常消費ワインを確保して、資金繰りをしなければいけないからだ。

先日立ち寄った節に、2006年度産の通常ワインの確保は難しいのは十分に判っていたが、例年の三分の一の収穫と多くのラインナップの欠損は、予想以上に厳しい。2005年産が三分の二の収穫なので、過去二年間で一年分の収穫しかなかったことになる。正直なところ、日常消費ワインはラインガウやモーゼルなど他の地域へ行って本格的に探さなければいけないかもしれない。

その反面、高級ワインは地元のミッテルハールト産に大変期待出来る。繰り返せば、この二年で一年分の売り上げしか計算出来ない財政事情は、殆どの醸造所で一割方の値上げとしてこちらの懐に響く。反面、収穫量を落した事から、高級ワインにおいてはかなり上位に位置する水準の質が目指されていて実現する可能性が強い。

我々一般愛好家には、あまり関係ないが2006年産のこの地域の高級ワインは貴重なワインとなる可能性が強い。そのように煽るのは、明らかに悪しき商業主義であるが、収集癖のある人間には興味をそそる価値感である。

さて、自分自身はどのように判断するかと言うと、日常消費の面白い廉いワインを何処かで買い付けれる可能性が無ければ、手ごろな価格の高級ワインを多めに購入して、ウイスキーの水割りやなんとか飲めるキッチンワイン等で一年を乗り切る方法を検討している。

驚いた事に大高級醸造所のリッターワインは、知り合いの農家で作らせて確保している。葡萄を買い付けるではなく、醸造したものを買い付けているのである。もちろん、自らのエチケットを貼る事から十分なコントロールが出来ているのだろうが、これを聞いても如何に2006年の生産が困難であったかを示している。

つまり、旨い良いワインは、まわりまわって零細の農家でもなかなか見付からないのである。2005年産で出物があれば今の内に買い付けておかなければいけない。
コメント (2)
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