地元ドイツアルペイン協会の年次総会が開かれた。月例会が開かれるケーニヒスバッハの葡萄農家協同組合の大ホールで開かれる。ここでは二回目の開催であった。それ以前は、ノイシュタットのハールト協同組合のレストランが取り壊されていなかった時であるが、そこの別間が使われていた。
昔は何処の協同組合にもお食事処が併設されていて、蔵出しワインが振舞われていた。しかし、最近は何処も収益率が悪いのか、老朽化した建造物の維持費や立替が費用が捻出出来ないのか、一つ一つ閉鎖され続けている。
協同組合のワインは、庶民的で農民が自己消費していたレヴェルの、レーマーグラスで飲みたい典型的な単純なワインである。これらが手ごろな価格で飲めて、郷土料理的な農民の食卓に近い物が提供されたので、一時は今よりも人気があったに違いない。
現在でも、ワイン街道には、多くのこうしたレストランが存在するが、ここ十年ほどでも、閉鎖されたものは少なくない。想い出に残る給仕人や食事や酒もある。
日常消費用に比較的手ごろなワインを先日から試しているが、コルク抜栓直後も翌日も未だに飲みやすくて、今週末は昼から一杯引っ掛ける。辛口であるが旨味があるので癖になり、測ることもない血糖値が上がるのではないかとつい心配性になる。それのみならず、嘗ての不凍液騒動ではないが、何か良からぬものが混入していないだろうかと、神経症の人間は気になり出す。
示唆を与えられて硫黄酸化物の痕跡を嗅いでみる。すると十分に確認出来た。所謂貴腐ワインなどにより多く投入するのだが、これは飲酒後の頭痛の主原因となる。辛口でも、そうしたワインは上記されたような協同組合のワインにはしばしば見かける。特にアイスヴァインなどの極甘口ワインでなくとも、旨味で飲ませる果実風味の高いワインにより多く投入されている。
先ほど購入のワインは、その香りも含めて価格的にも十分に気に入っているので、もう暫らく自らの体を用いてスクリーニング調査を繰り返したいと思っている。現時点では、酔い心地も悪くは無いが、ある一定量を越えて接収するとどうなるかなどの実験課題がある。酒飲みであるならば、誰でも経験があると思うが、良い酒はその化学成分から悪酔いしない。大量に飲酒しても、快く二日酔いすることも出来る。もし良質のアルコールならば、酔いの高揚感と覚醒や飲酒後の倦怠感との心理的な変化も少なく、タミフルのようにはならないである。迎酒が楽しいアルコールが良質のワインである。
しかし、やはり飲み過ぎるといけないようだ。旧約聖書には次のように記載されている:
And Noah began to be an husbandman, and he planted a vineyard: And he drank of the wine, and was drunken; and he was uncovered within his tent. (GENESIS 9.20-21)
因みに、冒頭の協同組合のヴァインカルテをみると、ドイツ高級ワイン協会VDPではグランクリュに指定されるイディックやオェールベルクなどが何気なしにリストアップされているのが可笑しい。そうしたワインの嬉しい価格に目が眩んで調子良く飲むと、必ずや我が身の罪深さに慄かなければいけないのである。
昔は何処の協同組合にもお食事処が併設されていて、蔵出しワインが振舞われていた。しかし、最近は何処も収益率が悪いのか、老朽化した建造物の維持費や立替が費用が捻出出来ないのか、一つ一つ閉鎖され続けている。
協同組合のワインは、庶民的で農民が自己消費していたレヴェルの、レーマーグラスで飲みたい典型的な単純なワインである。これらが手ごろな価格で飲めて、郷土料理的な農民の食卓に近い物が提供されたので、一時は今よりも人気があったに違いない。
現在でも、ワイン街道には、多くのこうしたレストランが存在するが、ここ十年ほどでも、閉鎖されたものは少なくない。想い出に残る給仕人や食事や酒もある。
日常消費用に比較的手ごろなワインを先日から試しているが、コルク抜栓直後も翌日も未だに飲みやすくて、今週末は昼から一杯引っ掛ける。辛口であるが旨味があるので癖になり、測ることもない血糖値が上がるのではないかとつい心配性になる。それのみならず、嘗ての不凍液騒動ではないが、何か良からぬものが混入していないだろうかと、神経症の人間は気になり出す。
示唆を与えられて硫黄酸化物の痕跡を嗅いでみる。すると十分に確認出来た。所謂貴腐ワインなどにより多く投入するのだが、これは飲酒後の頭痛の主原因となる。辛口でも、そうしたワインは上記されたような協同組合のワインにはしばしば見かける。特にアイスヴァインなどの極甘口ワインでなくとも、旨味で飲ませる果実風味の高いワインにより多く投入されている。
先ほど購入のワインは、その香りも含めて価格的にも十分に気に入っているので、もう暫らく自らの体を用いてスクリーニング調査を繰り返したいと思っている。現時点では、酔い心地も悪くは無いが、ある一定量を越えて接収するとどうなるかなどの実験課題がある。酒飲みであるならば、誰でも経験があると思うが、良い酒はその化学成分から悪酔いしない。大量に飲酒しても、快く二日酔いすることも出来る。もし良質のアルコールならば、酔いの高揚感と覚醒や飲酒後の倦怠感との心理的な変化も少なく、タミフルのようにはならないである。迎酒が楽しいアルコールが良質のワインである。
しかし、やはり飲み過ぎるといけないようだ。旧約聖書には次のように記載されている:
And Noah began to be an husbandman, and he planted a vineyard: And he drank of the wine, and was drunken; and he was uncovered within his tent. (GENESIS 9.20-21)
因みに、冒頭の協同組合のヴァインカルテをみると、ドイツ高級ワイン協会VDPではグランクリュに指定されるイディックやオェールベルクなどが何気なしにリストアップされているのが可笑しい。そうしたワインの嬉しい価格に目が眩んで調子良く飲むと、必ずや我が身の罪深さに慄かなければいけないのである。