Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

寒の戻りの観天望気

2007-03-23 | ワイン
本日は、雪がちらついている。月曜日も、霰が降ってニ三分は屋根が白くなった。この冬二度目の降雪であった。山は湿った雪だろう。

ついでがあったので帰りに、その近くの醸造所に寄った。2005年産の追加を購入しておこうと思ったからである。しかしキャビネットは、甘口を除いて全て売り切れていて、シュペートレーゼが残っているのみであった。さらに2006年産以降は、個別畑ではシュペートレーゼが主になって、キャビネットクラスは殆ど地所の名が付けられなくなる事を知った。2005年産が最後であった。一月中に再訪しなければいけなかった。

仕方なく、帰路今年は避けていた醸造所へと向かった。単純なリッターワインも試飲したがそれほど悪くはなかった。それなりに手間隙かけて葡萄を採取している事が知れた。それでかやはりダイデスハイマー・ヘアゴットザッカーは旨味があり尚且つ、果実風味の特徴が遺憾なく発揮されていた。

醸造上の癖が気になる醸造所であるが、2006年は前身をワイン農家とする畑仕事と摘み取りの選別能力にものを言わせてか、完成度が高くなり、醸造の癖が帳消しとなっている。あれだけそれとなく文句を付けた価値があったのだろうか?その分、若干甘さに傾き、昨年より一割かた価格は上がっているが、大変魅力ある価格と品質に仕上がっている。

瓶詰め後四週間未満なので、新鮮であり飲みどきでもあり、暫らくは期待出来るワインとなっている。このまま楽しめるようであるならば、買い足す必要がある。

このような按配でこちらは充分な観天望気が出来ずに、その醸造技術を見縊って、畑仕事や摘み取りへの労働力配分の成果を危うく見逃すところであった。

因みに去る三月二十一日ベネディクトの日の百姓諺には、「ベネディクトの日のあとの一週間のお天気が、夏中のお天気じゃ」とある。すると雨交じりの冷夏になるのだろうか。基本には春分の日の天候が、夏の天候を制すとある。
コメント (5)
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