Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一晩どころか半時経つと

2007-08-03 | 
温かな日があるかと思うと、涼しい日がやってくる。特に室内で一日中座っていると、肌寒いと言うほかない。

余りの肌寒く体が凍えるので、冷えた白ワインなどは論外である。こうして、ボルドーの豊満な赤ワインを地下へと取りに行く。暑い夏はヒンヤリとする地下であるが、冬のように暖かいということはないが、それほど冷えた感じはしない。

朝、天気が良く青空が見えるような日は、秋のように寒く、曇るとそれはそれで肌寒い。午後に、陽が高く上ると生暖かくなって窓を開ける必要がでてくるが、それも小雨が降ると風が吹き急に気温は下がる。

先日も、天気が良く決して暑くはないので、日差しを浴びに散歩に出かけようとするが、体が冷えてなかなか出かける気が起こらなかった。そこで、地下から運んで来たクリュ・ブリュジョワー級のオー・メドックの栓を抜いて、デキャンタに移す。

1998年産なのでその前々年などに比べると偉大なヴィンテージではないが、果実風味が好ましい。そのシャトーの特徴で、フィルターを余りかけないのか濁りがあるので、その分色が濃く酸味よりも熟した風味が嬉しい。そのまろやかさはボルドーのシャトーの特徴で、タンニンも既に弱っている分大変口当たりが良い。それを少し引っ掛けると、体の中から生気が蘇り、何時の間にか靴を履き換えていた。

いつもの道筋を一心不乱に歩いているうちに体も温まり、半時後に帰ってきたときには薄っすらと汗染みていた。更にチリ入りのカルネを食すると夜になって初めて本格的に元気が出てくるのであった。

ワインは、明くる日も同じように飲んだが前日に比べると些か物足りなくなっていた。決して悪いワインではないのだが、一流のメドックなどとは異なり、力が弱く芯が細い。前日はあれほど美味いと思ったワインであるが、一晩経つとこうなるのが、まあ何事でもそうだが、普通なのである。

ここ暫らくはTシャツ・半ズボンで過ごしたり、窓を開けて就寝することは出来ないが、一日の内でも長袖を着たり半そでを着たりと結構温度変化が激しい。


写真:飲んだワインの地所と南仏の青い空
コメント (2)
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