Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2007年08月

2007-08-31 | Weblog-Index



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愛しくなる経過の存在

2007-08-31 | 
マンハイムに買物に出かけると疲れる。距離を歩いた訳ではないが、買物は疲れる。買物リストのものは悉く手に入れた。中には優れ物もあったが、略予算どおりの買物であった。その優れ方に関しては改めて書こう。

昨日もワイン地所ウンゲホイヤーからヘアゴットザッカー辺りを散歩した。どうも隣あったような地所に関わらず醸造所によって、葡萄の育ち方が異なるのが判るようになった。特に今年の場合は、夏の剪定以上に熟成の仕方に違いが出ているようで、手をかけている醸造所の葡萄はそうでない大手の醸造所の葡萄に比べると、健康で新鮮な様子が伺える。当然、出来上がるワインの差は明らかなのである。本日は曇り空でお湿りが来そうであるが、なんとか崩れずにいて貰いたい。

こうなれば、醸造蔵の中での仕事以前に、畑仕事の重要さが判るのである。特に大手となれば、手配する労働者の質や量の差として表れるのである。端的に言えば、大手の醸造所で最高質のものを目指して醸造していないかぎり、限りなくワインは腐るのである。

セガンティーニの遺作「アルプスの三部作」を再び顧みる。現地で並べて見た筈だが、印象は偏っている。それについては一度ここにて述べた。薄い空気の世界の中での「生成」、「存在」、「消滅」は、そのままドイツ語タイトルに従うと「経過」を描いているのである。

一枚目はマロヤパスからシオラ岩峰群を背景に、前面の夕方の影の中に赤ん坊が抱かれている。ボンド峠の氷河とボンドスカ氷河の白さと子供の背後の白い羊が視覚的に結ばれる。

二枚目はポントレジーナのシャーフベルクからのベルニナ山群を含むパノラマである。三枚目の遺作は、やはり一枚目と同じくマロヤの谷の風景を描いている。

さて、今年のナンバーワン日常ワインの経過は、瓶詰め後最初の4月は酸が強く柑橘系風味であったのが、徐々に他の要素が出てきた。そして、5月から本格的に飲み出したのである。6月にはその酸と他のミネラル風味などが最高潮のバランスを迎えたかにみえた。既に7月には早くもミネラル風味が前面に出るようになって、これで坂を一気に下る感があった。そして、今はじめて奥に秘められていた蜂蜜系のお花畑の香りが出てきたのである。そのせいか再び酸が前面に表れるように感じられて、花が開ききった様子である。流石に、上のクラスのワインとは異なり、味自体に深みはないのだが、香りなどは同等のものが楽しめるのである。

比較的単純なリースリングとは言いながら、このようになってくるとがぶがぶと飲むのが惜しく感じられて、愛しくなるのである。



参照:
おかしな暗雲の風景 [ アウトドーア・環境 ] / 2006-04-12
高みからの眺望 [ 文学・思想 ] / 2005-03-09
コールタールピッチ [ 歴史・時事 ] / 2004-12-29
コメント (2)
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