Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

兵役任意制度の存続論

2007-08-20 | 生活
社会民主党は大変な支持率の低下が危惧されている。先日の結果では、小さな市民にとっての政党は左翼党と並んで社会民主党が挙げられるのみで、政権与党第二党は全く支持されていない。

そのような背景もあってか、2005年に既に試みられた兵役制度の問題が十月の党大会で議論されると言う。

現行の兵役義務を、兵力が充分な限り社会奉仕精神に基づく任意のものにすると言う意見である。

そうした貢献をする者には、その兵役期間に相当する教育の場所を優先的に与える事などの特典が与えられると言う案らしい。

しかし、こうした考え方は国防の兵役制度には似あわないことも確かである。それでも兵役制度を職業軍人と別に徴集することで、市民と国会の軍へのシヴィリアンコントロールを弱めないとする意志が働いている。

勿論兵役は本土防衛のみにあるべきで、職業国防軍の海外派遣も任意のものに限るべきものである。

スイスのように特殊なアルプスと言う防御壁があることから国民皆兵が実施されている国と同じように市民の手に国防力を握る処置としての兵役義務が必要なのだろうが、自由党の主張のように、必要ないならば廃止するのも案には違いない。

何れにせよ、兵役反対は社会民主党の若い議員に多く、嬉しくない兵役の対象となる若者の支持を受けており、信条に基づく徴兵拒否者や兵役入隊の必要のない年配者にはどちらでも良いのかもしれない。



参照:
疑似体験のセーラー服 [ 歴史・時事 ] / 2005-06-1
似て非なるもの [ 雑感 ] / 2006-08-14
吉兆とヨハニの乱痴気 [ ワールドカップ06 ] / 2006-06-24
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする