Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

許容範囲だろうか

2018-12-13 | 文化一般
日本の友人からメールが入っていた。ノーベル賞受賞パーティーディナーのメニューである。彼は外科教授であるから受賞者とは直接の関係は無い筈だ。何事かと思うと、そこに出されたリースリングのアウスレーゼがうちのものではないかという話だ。コール、ゴルバチョフや亡くなったブッシュ大統領の訪れたダイデスハイムの隣の町のワインである。調べると農協さんの甘口だと分かった。通常ならば名門のものが供されるところで、特にバッサーマンヨルダンなどは日本の宮中にも出されまたそこで味をしめた最高裁判事などにも人気がある。しかし最近は高級ワインかあ甘口の割合が減っていることもあり、農協産だった。亜硫酸が充分に含まれているのであまり質はよく無い筈だが、それほど出されるわけでもなく、頭痛にまではならないだろう。

ルツェルンからティケットが届いた。昨年の喜びはないが、心配していた価格が想定通りだったのでよかった。何よりもゲヴァントハウスが尋常の価格でよかった。本年の欧州室内楽団と同じ価格のようだ。他の会場よりも若干高めかもしれないが会場の大きさと音響を考えると可成りお得だ。ベルリナーフィルハーモニカーに足りないものを聞くことが可能で、ヴィーナーフィルハーモニカーから欠けるものはそれほどない。東独の経済的な水準が異なるだけでこれだけのお得な管弦楽需要はないと思う。アンドラ―シュ・シフのピアノまでが付いて、バルトークの三番である。

シフのリサイタルはもう行くことは殆ど無いと思うが、こうしたレパートリーを超一流に弾いてくれればそれ以上にはもう求められない。そして後半は場違いのようなドビュシーの「海」に、「火の鳥」が来る。他の管弦楽団ならどうしてもとは思わないのだが、ネルソンズがこうした重要な作品をこの管弦楽団で振るとなると俄然興味が湧く。もう一つのブルックナーの八番よりも刺激的だ。与えられた券もバルコン二列目なので悪くはないだろう。100フランは音響さえよければ許容範囲である。

しかし、ベルリナーフィルハーモニカーの方もバルコンで合唱団の声が通りやすいが屋根の下に入らないか一寸気になる。クラスを上げただけの価値はあるが、その価格からするとバーデンバーデンでの同じプログラムが如何にお得かがよくわかる。演奏は勿論夏の方が間違いなくよく、こちらも二回目なので細かなところまで審査可能となる。もう一つは金券が付いているので、ロンドン交響楽団を注文するときに一座席クラスをアップグレード可能となる。

そろそろこの辺りで来年への計画だ。先ずは、エルプフィルハーモニーでウエストサイドストーリー舞曲と「春の祭典」だ。お勉強が欠かせない。そのあとに、チューリッヒでベートーヴェンの一番とメシアンの二曲、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲である。そのあとの「フィデリオ」から「レグランマカーブル」を挟んで「ミサソレムニス」である。そこまでを見ながらお勉強計画を立てよう。しかし「春の祭典」はユース楽団とは言いながら結構楽しみだ。



参照:
独墺音楽のコムパクト 2018-09-01 | マスメディア批評
生中継の妙、色々 2018-08-19 | 雑感
コメント
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