Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

興業師からのご挨拶

2018-12-21 | 文化一般
バーデンバーデン祝祭劇場からメールが入った。見出しは、オテロ2019である。最後のシーズンの支配人メルヒ・ツェップハウザー氏からである。氏は話題となっていたザルツブルクの祝祭劇場支配人としてその音楽監督ティーレマンによって推薦されていた人物だ。その支配人が何を書いてきたかは興味をそそる。

「マエストロズビン・メータがベルリナーフィルハーモニカーとのオテロ上演を率います。」とはじまり、「今日の大名指揮者の一人であり、ロバート・ウィルソン演出の新演出ヴェルディオペラをリハーサルして指揮することを承諾して頂いてとても喜ばしく思います。」と一気に書き綴る。

そして、「メディアでご存じのように、ダニエレ・ガッティは、健康上の理由から、この制作を率いる状態にない。」となかなか上手に作文している。言うなれば、「皆知っているでしょ、これ以上は言えませんよ」ということだ。

話したことはないが、小柄な爺さんで、ティーレマンが気に入ったのもその興業師的なセンスだ。楽師さんの息子さんらしいが、その手腕は特に評価したい。金蔓をしかっりと押さえながら、最初の頃にゲルギーエフ一団で安く出し物を調達して、夏の興業の基盤にした。金満層のロシア人湯治客を飽きさせない手腕も見事だった。そしてその後、カラヤン財団との関係や、ベルリナーフィルハーモニカーを連れてくるまで、中興の祖であった。この人無しには基礎は築かれなかった。

だからこの人が後継者に譲るとしても金脈をそのまま握るということは聞いている。後継者がそれを自分のものにするまではどうしてもご意見番の声が大きい。逆に考えると、ザルツブルク州がティーレマンの意見を受け入れて、なぜこの人とのコムビを受け入れなかったかというのが、とても興味深い。

既に言及したようにこの人の金蔓はバーデン地方を中心とするメディアコンツェルンなどの人脈であって、それをザルツブルクに移転するのは難しかった。しかし、この人の興行師としての臭覚は使えたようにも思うのだ。本人が断ったという話も出ていない。結局ティーレマンの戦略というのがその辺りにあって、この人は適当に名前を使われたということもあり得る。そこがティーレマンのお頭の弱いところで、「中ホールも一杯にできないようなシュターツカペレを率いたティーレマンなんて招き猫のランランにも劣る」と考えるのが興業師である。

文面はそのあとにミュンヘンでのメータの長年の活躍などに触れられていて、要するに推薦文章となっている。売れ残っていたティケットを売り払うとても良い機会だった。この人は最後まで営業的に運のいい人だなと思った。

就寝前にネットを見ると、Ethernetケーブルの種類を初めて知った。最近は無線が主力になっていて気が付かなかった。つまり同じように見えてもカテゴリー5と5eがあって、後者は前者の十倍の速度つまり1GBまで出ることを知った。敢えて新NASには古いケーブルを使っていたので、これは調べてみなければいけないと思うと案の定5が付いていた。そこで添付していたケーブルに付け直す。しかしそれでも、改善されたが、10倍の速さは到底出なかった。つまり他に原因があるということだ。しかし、添付していたケーブルは僅か1.2mしか長さがなかったので、早速3mのを発注しておいた。発注したものはカテゴリー6だからケーブルに関してはこれで問題は無い筈だ。更に色々と研究している。Audacityのような分割ファイルを受け渡しするのはある意味映像メディアよりも厳しい条件だ。それでもUSB2で出来ていることが出来ない様な転送速度ではお話にならない。



参照:
釈然としないネット記事 2018-10-03 | マスメディア批評
新支配人選出の政治 2018-11-13 | マスメディア批評
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする