Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

Wブッキングの逡巡

2018-12-07 | 生活
2Tの外づけHDDをコピーした。三日間ほど掛かった。一夜は徹夜で働かせた。いちいち内容を確認することなく、次はこのHDDを初期化して、3Tの内容とコピーした内容を合わせて再構成する。手動で判断しないといけないので更に時間がかかるだろう。性格上、無駄なコピーかもしれない動かしていないハードがあるのが精神衛生上宜しくない。かといってコピーを無暗に整理するといつか困るときもあるかもしれない。

YouTubeで演奏風景を見たので、改めて録音を流す。リサ・バティシュヴィリが弾くチャイコフスキーの協奏曲である。放送を聞いて録音を流して、夏のザルツブルクやベルリンでの録音風景と伴奏が違うのは当然だが、それ以上にガルネリ・デルジェスの響きの違いを感じた。何か弓の圧力が強そうな感じで、実際に胴音が鳴るところがあった。バレンボイムの若い時からのダラーとした棒に更に年期で益々何事にも動じないような指揮で上手に合わせていて感心したが、フィラデルフィアでのネゼセガンは遥かに細かくロココに合わせてくれると想像していた。
Lisa Batiashvili Performs Tchaikovsky's Violin Concerto with The Philadelphia Orchestra

Lisa Batiashvili & Daniel Barenboim - Tchaikovsky/Sibelius - Violin Concertos (Trailer)


実際とても敏捷でよいのだが、例えばペトレンコが悲愴の二楽章で弦楽陣に弾かせたようなあまりにもの名人芸の洒脱さに匹敵するものは聞けなかった。丁々発止とこれでもかというぐらい合わせてくるので余計にソロの方も同じような感じになっていると感じた。しかし繰り返して聞くと、何よりもの違いは管弦楽団の基本ピッチだと今頃になって気が付いた。結局デルジェスもそれに合わせて弾くとあのような響きになるのだと漸く分かった。どちらがどうとは簡単には言い切れないが、勿論ピッチが高い方が華やかで瀟洒な感じが出やすい。名人芸が要求されることには変わらないが、アメリカの交響楽団を聞く場合はこの辺りも留意してく必要があると思った。

週末は、先ず金曜日のミラノからの実況放送が終わって、日曜日のヴィーンからのマティーネーがあり、フィラデルフィアからは昨年のオ-プニングコンサートが再放送される。曲自体は欧州ツアーとアジアツアーに演奏されたオルガン協奏曲とチャイコフスキーの四番で前者は生で後者はツアーの放送を聞いている。前者も放送で聞き直して、後者はホームでどの程度の水準で演奏しているか確かめてみたい。

ルツェルンフェスティヴァルの「アボカルテ」が来週ぐらいには発送されるだろう。予約状況にまだ余裕があるらしくお便りが来ていたが、一体全体、個別の券の価格が未だに書かれていない。流石にスイスとは言いながら中々な商売である。希望したベルリナーフィルハーモニカーは大体の額は分かっているが、ゲヴァントハウスが不明だ。本来ならば大分お得な筈だが、ルツェルンではロンドンシムフォニカー並みには取るのではないかと予想する。直接二つの管弦楽団を比較するのも目的なので、席は敢えて変えるが、余分に払うのは仕方がないとも覚悟している。

それにしても先日からNDRが流していたキリル・ペトレンコ指揮のスークの録音がCD化されているコーミシェオパーのものではなくてNDRであの当時に演奏していたのは知らなかった。前半のピアノ協奏曲はムストーネン演奏で既に録音しているが、アスラエル交響楽は珍しいので録音が欠かせない。但しイタリアからの放送とのダブルブッキングになって頭が痛い。二台同時に録音してもよいのだが、信頼性が高いのはLINUXであり、音質も申し分ない。

詳しく調べてみるとRAI3のオペラは20時30分までになっている。NDRが20時始まりで、協奏曲ぐらいが重なる。その後オペラはARTEで21時45分から放送である。22時までがNDRなので、ARTEの方は大抵はオンデマンドで綺麗に落とせるのでそのままWINで流してもよい。

つまり、18時から休憩の19時まではオペラをLINUXで録音、そして19時13分からの後半はWINで録音となる。イタリアの時計がそれほど正確とは思わないが、20時からはNDRをLINUXで録音すれば右往左往しないで済むだろうか?NDRの放送を32Bitで録音してみたいのである。協奏曲もベルリンでのおかしなテムピのラルス何とかのピアノよりも遥かに良かった。

ピアノで思い出した。車中のラディオが盛んにシュヴェツィンゲンの音楽祭の前売り開始を盛んに広報していた。そもそもSDRのフェスティヴァルであり昔日本で憧れた音楽祭だった。プログラムを見るとクラリネットのオッテンザムマーなどがレジデンスとなっていて、SNNでも話題のピオトール・アンデルジェフスキーのリサイタルは18ユーロならと思ったが、紹介文を見てやめた。何やらバッハでもなんでも音響を聞かすようなので今更プレーバッハは興味ないと思った。他のプログラムならとも思うが、例え500人規模の小ホールとは言いながら18ユーロは高めだ。同じ時期にアムランを9ユーロで聞くことを考えれば交通費は半分としても腰が引けた。


参照:
スカラ座からの初日中継 2018-12-06 | 文化一般
イアーゴに騙されるな 2018-11-06 | 文化一般
コメント
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