Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新年から必要な厚着

2020-11-06 | 
冬籠りが始まった。明日の朝は摂氏1度の予想だ。ヒーターをつけて部屋を暖めて、ぐっすりと眠って、すっきりと朝起きしたいところだ。今日はそれほど冷えなかった筈だが、それでも陽射しが強くなってからも沢の河川敷には白く霜が一面に残っていた。地面には水溜りがあり、霜柱があったようには思われない。そこまでは冷えていない。だからショーツ一つで寒すぎたという感じでもなかった。

なんとか車も動いて戻って来れた。今度はインディケーターの他の数値などを一通りチェックした。エアコンの吹き出しは電圧で調整していることも分かった。又ヘッドライト等を付けるとそこの電圧が68%に落ちることも確認した。その他ではアクセルをキックダウンしてみるとそのあとで吹きがおかしくなった。どうもアクセルのケーブルが一気に伸びて仕舞ったようだ。少しだけ絞るようにしてみた。あまり絞るとワイヤーが切れるだろう。バッテリーはどうもそれほど悪くはなさそうで少なくとも来週の車屋でのアポイントまでは動きそうだ。

ドイチュラントフンクでバーデンバーデン祝祭劇場のスタムパ支配人が語っている。ペトレンコらベルリナーフィルハーモニカーが「今回のストップが今後長い期間に影響する」と警告した声明を考えていたが、その一つの状況が語られている。勿論スタムパが語るように祝祭劇場は自己の演奏家を持っていないので、ベルリンのフィルハーモニーとは状況が異なる。その為に四週間のストップが更に四週間の準備期間が必要になるというのだ。そうした百年以上続くようなクラシック業界のビジネスネットがあって成り立っている為に、次に何かを始めようとすれば同様な準備期間は聴衆の方にも必要になるというのは当然だろう。

そしてもう一つは、今回のベルリンからの上からの決定のような構造上の問題を語っている。文化事業は自治体のものでその構造が活きなければ文化とならないという事らしい。それは今回のようなストップ指示を越えて、恐らく公的な援助とかにも関わるのだろう。

私立の祝祭劇場のような機関にとっては、短期のストップ以上にストップアンドゴーが強く堪えるというのは分かったが、その延長の来年に目を向けるとドイツ連邦共和国の公立の劇場や文化機関などが大変なことになると話している。恐らくそれは今迄凌んできた時短を超えてそこに従事する多くの関係者の人事に係るような事態と察することが出来る。スタムパの言葉では厚着を強いられるとある。

祝祭劇場は、市からの一時的な援助で年内は凌んで、来年へと計画を始めて12月に纏めたいとしている。この休止期間をフェルマータと呼んだのは、その時限が決まっていないからのようで、祝祭週末で戻って来て、復活祭とベルリナーフィルハーモニカーで国際舞台となるとしているのも意味深である。

ベルリナーフィルハーモニカーも来年のティケットを予定通りに発売可能なのか、それならばその時までに来年度の復活祭までの様子が明らかになるという事だろう。催し物における人数制限は経済的な利潤が得られないというだけで、芸術性とは全く関わらない。百人の聴衆であろうとも三千人であろうともその芸術性には影響しないのが芸術である。そこが娯楽の催しとは異なるところで、商業的なものにそのような開催方法での公的な資金の援助は出来ない。

兎も角、昨日も楽劇「マイスタージンガー」の終幕におけるハンスザックスの演説を取り上げたが、まさしくドイツ政府は芸術やその活動をあまりにも軽んじている。表れ方は全く正反対なのだが、ヴィーンの拝金趣味と同じぐらいに、金で片付くものとしか考えていない。

ロックダウン四日目で明らかになった。大都市市街地は行ってみないと分からないが、少なくともここワイン街道のような郊外のベットタウンではそれ以前よりも交通量も人込みも明らかに増えた。それで何が起こるかと言えば学校などを通じての感染が郊外で満遍なく広がることだろう。明らかにドイツ連邦は感染拡大策に失敗した。死亡者さえ増えなければ構わないが、国民の八割に感染するまでにそれ程年月は掛からないと思う。



参照:
響くやり場のない怒り 2020-11-05 | 音
知らされていない情報 2020-11-04 | テクニック
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