Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2020年11月

2020-11-30 | Weblog-Index


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求められる新たな指針

2020-11-30 | マスメディア批評
おかしな記事が出ていた。春に行われた管弦楽のアエロゾール実験を改めて扱うニュース記事だ。意味が分からなかった。なぜならば舞台上での間隔はPCR検査などで縮まってきていて、今月初めには無観客ながらもショスタコーヴィチの第八交響曲が高らかに鳴っていたからだ。総勢74名のベルリナーフィルハーモニカーの演奏は二月のツアー以来の響きだった。だから今後はロックダウンで観客はいないながらもある程度の大きな編成での演奏は可能になると思っていた。

しかし、先週の南ドイツ新聞を読むと事情はやはり違っていた。確かに肯定的に書かれるように、管楽器でのエアロゾールの影響はフルート以外は殆どないとされて、現行の3mx2mから1.5mと他の楽器群と同じように間隔を縮めても良いことになった。しかしフルートに要求されたのは前に3m、横に2mで、あの5月1日のヨーロッパコンサートの中継風景を思い起こせた。

今回の報道がなぜなされたかは分かった。8月末にキリル・ペトレンコが代表して舞台上での楽器間の間隔の縮小を要求したことに対しての科学的な実験を吟味しての当局の正式な回答が出されたからである。当局とは、楽団員などの労災などを指定する局でもあり、労働の安全を規定するもので、なぜベルリナーフィルハーモニカーがオーストリアのザルツブルクにおいてもヴィーナーとは異なって距離感を開けて演奏した理由がその労働規定、保険規定にあるからだった。その規定に反して演奏することはできない。

勿論管楽器のみならずエアロゾールの起き難そうな弦楽器陣がその1.5m間隔から寄り添って演奏することは可能であろう。しかしPCR検査で陰性とされながらでもヴィーナーフィルハーモニカーのような感覚で演奏して感染者が出た場合は保険が下りない。ヴィーンでの実験の様に1m以内でも何も起きらないとされたのとは大きな相違がある。麻疹ほどエアロゾール感染はしないというのは参考になる。

南ドイツ新聞には、BR交響楽団の対応と結論が記載されている。それによると、短中期的には室内管弦楽へと集中して、大編成での演奏は当分できないという事だ。ベルリナーフィルハーモニカーが求めていたのは必ずしも大編成構成でのプログラムの可能性では無くて、合奏上に距離間の問題だったが、編成を小さくしてもあまりよれないという事になって大きな問題であろう。

ベルリンの大学病院シャリティのおかしな専門家などを使って、会場を埋める事と同時に上の要求を出した結果、前者はマスク着用の義務とベルリンでの感染増加という結果でフィルハーモニーでは殆ど実施されることなく大失敗の結果となった。そして後者は期待していた1m以上への言及もPCR検査等での免除も無かったようだ。管楽器を横に詰めれるということぐらいか。幾ら詰めても今度は弦が舞台に乗らないのではないか?折角段階的に間隔を詰めて来たのに元の木阿弥にはならないか。

少なくとも客席に関しては最早春から秋への進展はコロナ終焉まで求めようがないと思う。あるとすれば新年10日以降のロックアウトが財政的に続けられないとしての新コンセプトでの感染拡大の容認だろう。その時にはワクチン接種の成果で決してICUベット使用率が基準値を超えないことが必要になるだろう。

メルケル首相は最後の最大の決断としていることから感染拡大の容認を疾病の拡大とはしないことを基本とするだろうが、どこまで早く必要な人に接種がなされていくかとの競争である。

客席に関しては、感染の拡大を容認することでしか収容率を上げることは不可能になった。公共交通機関を不要不急で使わない様に、スーパーなどでの定員を絞るようにの規制はマスクなどの誤魔化しでは到底感染を防げないことが分かっているからであり、新たなコンセプトと数理的な基準作りでしか社会も経済も耐えられなくなってきている。



参照:
Im Nebel, Helmut Mauró, SZ vom 25.11.2020
ドイツの研究者が発表「クラシックコンサートに於けるウィルス感染は、コントロール可能」、宗次ホール
合唱するための必要条件 2020-07-15 | 文化一般
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