今夏の予定が殆ど決まった。ザルツブルク音楽祭からの配券があった。希望通りの券を貰った。昔のパトロン時代の影響はないかもしれないが、一昨年の苦境の時に高額券を買ってあげた義理はあるだろう。
バイロイトにアスミク・グリゴリアンが出ないことになって、またミュンヘンへは6月中に出かけてしまうので、7月はゲルギーエフが下りたところに誰が入るかに興味が未定であって、それ程の実力者が入りそうにもない。メータ指揮ならばとは思わないではないが、それならば決まっている筈だ。
そこで目をつけていたエアルのティロル音楽祭の日程を再確認、すると前日のエンゲル指揮ブラームスツィクルスIIに安くていい席が空いていた。早速宿を調べると65ユーロでミュンヘン―ザルツブルクアウトバーンから少しだけインタールに入った所に空き部屋を見つけた。
1月に話題となったベルリンでペトレンコが指揮した交響曲二番と三番を立奏で演奏するようだ。立奏自体はガーディナー指揮でフランクフルトで聴いて失望したが、これはこれで期待したい。なによりも気持ちの良い場所でこの二曲の交響曲を愉しめる。特に第三番はハイティンク指揮コンセルトヘボー管弦楽団で聴いて以来だと思う。第二番は記憶にない。
順風満帆かと思いきや、週末にアスミク・グリゴーリアンの復活祭キャンセルが流されていた。忙しくて気が付かなかった。理由は健康上の理由で、練習に参加できずに本番もそのあとのベルリン迄歌えないという事になっている。しかし、既に二月のミラノでのゲルギーエフ指揮での初日の後にキャンセルが囁かれていたようなので、恐らく本当の理由は異なるであろう。
今回の侵攻に際して双方に上手なステートメントを呟いていたので、それで終わるかなと思っていたが、想像するにやはりロシアンマネーの影響があるかもしれない。自身のオペラ学校の資金がそこから出ているとすれば指揮者パーヴォ・ヤルヴィに掛けられた疑惑と似ている。
そして何よりもキリル・ペトレンコとベルリナーフィルハーモニカーの声明が具合が悪かった。独政府の資金がこちらにも流れている。しかしあそこ迄具体的にプーティン政府を糾弾する必要はなかったであろう。特にキリル。ペトレンコにとっては汚点であり、今後イスラエルが同様な行いをした場合どうしても指揮者でサイードの協力者バレンボイムの様にとても政治的な立場を要求されるようになるからだ。芸術家であるよりもピアニストのイゴール・レヴィットのような政治家になってしまうのである。
因みにグレゴリアンの代わりには、モスクワから比較的若いベツドクコヴァが歌う。キャリア上も可也若いので、その意味からは期待される。ドイツではヴィースバーデンに2017年に登場していて、またそこで3月にも「スペードの女王」を歌うので白羽の矢が立ったのだろう。それとも初めからカヴァーで考えていたのか?
参照:
LANケーブルで中継 2022-01-29 | マスメディア批評
悪魔に対峙する人々 2022-02-17 | 文化一般
バイロイトにアスミク・グリゴリアンが出ないことになって、またミュンヘンへは6月中に出かけてしまうので、7月はゲルギーエフが下りたところに誰が入るかに興味が未定であって、それ程の実力者が入りそうにもない。メータ指揮ならばとは思わないではないが、それならば決まっている筈だ。
そこで目をつけていたエアルのティロル音楽祭の日程を再確認、すると前日のエンゲル指揮ブラームスツィクルスIIに安くていい席が空いていた。早速宿を調べると65ユーロでミュンヘン―ザルツブルクアウトバーンから少しだけインタールに入った所に空き部屋を見つけた。
1月に話題となったベルリンでペトレンコが指揮した交響曲二番と三番を立奏で演奏するようだ。立奏自体はガーディナー指揮でフランクフルトで聴いて失望したが、これはこれで期待したい。なによりも気持ちの良い場所でこの二曲の交響曲を愉しめる。特に第三番はハイティンク指揮コンセルトヘボー管弦楽団で聴いて以来だと思う。第二番は記憶にない。
順風満帆かと思いきや、週末にアスミク・グリゴーリアンの復活祭キャンセルが流されていた。忙しくて気が付かなかった。理由は健康上の理由で、練習に参加できずに本番もそのあとのベルリン迄歌えないという事になっている。しかし、既に二月のミラノでのゲルギーエフ指揮での初日の後にキャンセルが囁かれていたようなので、恐らく本当の理由は異なるであろう。
今回の侵攻に際して双方に上手なステートメントを呟いていたので、それで終わるかなと思っていたが、想像するにやはりロシアンマネーの影響があるかもしれない。自身のオペラ学校の資金がそこから出ているとすれば指揮者パーヴォ・ヤルヴィに掛けられた疑惑と似ている。
そして何よりもキリル・ペトレンコとベルリナーフィルハーモニカーの声明が具合が悪かった。独政府の資金がこちらにも流れている。しかしあそこ迄具体的にプーティン政府を糾弾する必要はなかったであろう。特にキリル。ペトレンコにとっては汚点であり、今後イスラエルが同様な行いをした場合どうしても指揮者でサイードの協力者バレンボイムの様にとても政治的な立場を要求されるようになるからだ。芸術家であるよりもピアニストのイゴール・レヴィットのような政治家になってしまうのである。
因みにグレゴリアンの代わりには、モスクワから比較的若いベツドクコヴァが歌う。キャリア上も可也若いので、その意味からは期待される。ドイツではヴィースバーデンに2017年に登場していて、またそこで3月にも「スペードの女王」を歌うので白羽の矢が立ったのだろう。それとも初めからカヴァーで考えていたのか?
参照:
LANケーブルで中継 2022-01-29 | マスメディア批評
悪魔に対峙する人々 2022-02-17 | 文化一般