何とか「ボリスゴドノフ」全曲を見き切った。でもまだ版の評価までは出来ない。気が付いたのは原典版らしきはブルックナーのハース版の様なエピソードが挟まれていることだ。反対に楽譜の二部、三部の長いところがごっそりと落ちている。どうも改訂版では女声の場面が書き加えられているらしいが、シュトッツガルトの制作ではそれに代わって一時間以上の新作部分が書き加えられて嵌め込まれている。
その部分の「セコハン時代」の挿入内容がまた激しい。ソヴィエト時代なのだがとても情動的な内容で、それこそ同様にシリアスな曲が挟まれていて折角のレハールの音楽が愉しめないとされたミュンヘンの「ジュディッタ」と同じような声が最初から聞こえる。
それもムソルグスキーの最も美しい音楽のような場面で挟まれてくるのだ。またまたティトュス・エンゲルの指揮がとんでもなく素晴らしい。敢えて言えばキリル・ペトレンコ指揮の音楽に欠けているものがそこにある。何回も書くようだが深く取られた拍とそこに和声的に重ねられる断面はチェリビダッケ指揮でしか聴いたことがないようなプリズム分光の様だ。ここまで悪い音のヴィデオで満足してしまうとあまりにも期待する生で聴いてがっかりしてしまうこともあり得る。
しかしここまでお勉強して確信を持てたところもあって、中々正しい評価はその辺りの音楽ジャーナリストには難しいと思う。まだ残された時間で自分自身もどこまで追い詰められるかよく分からない。そもそも「ボリスゴドノフ」自体が鷲掴みするには複雑だ。
演奏に期待するのは、細かなところの傷ではないがまだまだ追い込めそうなところを再演でどう出してくるかだが、指揮者の性格からしてペトレンコの様に徹底的にやってくるとも思えない。前半は流して来るのではななかろうかと若干心配である。
劇場の駐車場なども調べた。美術館のところがいいらしいが、それほど大きくなく、更に土曜日なので買い物客更にオペラ前広場でのウクライナ連帯演奏など人混みが予想される。通常は一時間半ほどの往路だが、余程余裕をもってセミナーを目指して出かける。駐車料金は18時まで高いがあとは4ユーロで何とかなると思う。
給油の序に少し走った。3キロのワイン地所の上の縁の道を往復した。歩いて初めて、平坦なので走らなければかったるいの出始めた8分ほど走って、歩いて折り返して見晴らし台で写真を撮って、最後にまた7分ほど走った。それでも平均のペースは山を上り下りするよりも早かった。山道ではキロ4.55分を出すのは結構厳しいのである。心拍数も158では到底収まらない。なによりも違うのが歩幅で片足痛めていても1,62mに延びている。
理由は足元が可也整地に近いからだろうと思う。それでもやはり足はまだ十分に蹴れなかったり、休ませていない方が同じように痛んできたりと、完全復帰までに時間が掛かりそうだ。でも手っ取り早く曲がりなりにも塗装していない道を走れるのはいいと思った。このコースも往復走り切れば結構いい運動になり、準備も入れても30分かからない。足元の状況でこれだけ違うものかと思った。
参照:
ソヴィエトからの流れ 2022-02-28 | 音
「無力ではないのです」 2022-03-03 | 文化一般
その部分の「セコハン時代」の挿入内容がまた激しい。ソヴィエト時代なのだがとても情動的な内容で、それこそ同様にシリアスな曲が挟まれていて折角のレハールの音楽が愉しめないとされたミュンヘンの「ジュディッタ」と同じような声が最初から聞こえる。
それもムソルグスキーの最も美しい音楽のような場面で挟まれてくるのだ。またまたティトュス・エンゲルの指揮がとんでもなく素晴らしい。敢えて言えばキリル・ペトレンコ指揮の音楽に欠けているものがそこにある。何回も書くようだが深く取られた拍とそこに和声的に重ねられる断面はチェリビダッケ指揮でしか聴いたことがないようなプリズム分光の様だ。ここまで悪い音のヴィデオで満足してしまうとあまりにも期待する生で聴いてがっかりしてしまうこともあり得る。
しかしここまでお勉強して確信を持てたところもあって、中々正しい評価はその辺りの音楽ジャーナリストには難しいと思う。まだ残された時間で自分自身もどこまで追い詰められるかよく分からない。そもそも「ボリスゴドノフ」自体が鷲掴みするには複雑だ。
演奏に期待するのは、細かなところの傷ではないがまだまだ追い込めそうなところを再演でどう出してくるかだが、指揮者の性格からしてペトレンコの様に徹底的にやってくるとも思えない。前半は流して来るのではななかろうかと若干心配である。
劇場の駐車場なども調べた。美術館のところがいいらしいが、それほど大きくなく、更に土曜日なので買い物客更にオペラ前広場でのウクライナ連帯演奏など人混みが予想される。通常は一時間半ほどの往路だが、余程余裕をもってセミナーを目指して出かける。駐車料金は18時まで高いがあとは4ユーロで何とかなると思う。
給油の序に少し走った。3キロのワイン地所の上の縁の道を往復した。歩いて初めて、平坦なので走らなければかったるいの出始めた8分ほど走って、歩いて折り返して見晴らし台で写真を撮って、最後にまた7分ほど走った。それでも平均のペースは山を上り下りするよりも早かった。山道ではキロ4.55分を出すのは結構厳しいのである。心拍数も158では到底収まらない。なによりも違うのが歩幅で片足痛めていても1,62mに延びている。
理由は足元が可也整地に近いからだろうと思う。それでもやはり足はまだ十分に蹴れなかったり、休ませていない方が同じように痛んできたりと、完全復帰までに時間が掛かりそうだ。でも手っ取り早く曲がりなりにも塗装していない道を走れるのはいいと思った。このコースも往復走り切れば結構いい運動になり、準備も入れても30分かからない。足元の状況でこれだけ違うものかと思った。
参照:
ソヴィエトからの流れ 2022-02-28 | 音
「無力ではないのです」 2022-03-03 | 文化一般