Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ルツェルン音楽祭の視覚

2022-03-30 | 雑感
今年のルツェルン音楽祭は一般売りで席を求める。定期が効かなくなったからだ。今迄の経験からすると、ベルリナーフィルハーモニカ―公演二日の初日は招待客が沢山入る。だから本当に良い席は出ない。招待返上のものが後に結構出る。だから先ずはそれ程高いものを求める必要はない。今迄座っていた席の並びとかが入手可能な筈だ。

コロナ期間中は前が空いていたりして参考にならないので、2019年の座席を参考にする。第三ランクだった。その場合正面のバルコンは二種類あって、第二か第三の双方があって、下階の場合は四列目になる。上階では二列目がある。

初日はマーラー交響曲七番なので、正面がいいがそれも出来るだけ真ん中よりがいい。その条件でどちらかの階でいい方があれば選ぶ。

二日目は大分余っていると思うので、同じクラスでも前半のシニトケのヴィオラ協奏曲に合わせて出来るだけヴィオラが聴きやすい席が欲しい。後半のシュスタコーヴィッチに関しては、練習から本番まで二回聴いているので、バランスは分かっていて、それほど拘らないでもいいと思うが、会場がどのように鳴るかには興味がある。齧り付きと舞台後ろ側以外でいい席が見つかればいい - 齧り付きは余程の玄人か音楽を何も分かっていない人のどちらかにしか需要がない。

写真を見比べて記憶を辿ってみると今まで一番良かったのはルル組曲から第九の席だった。最も印象に残った演奏は「ラぺリ」だったから、やはり真ん中に近い方がよかった。欧州で最も音響の優れている近代的ホールとされているが、それでもそのような差は生じる。視覚的な影響も大きいだろう。

その他の演奏会で興味があるのは、フィリーの9月4日のアメリカンプロの安い席で、翌5日のシベリウスは他所で間違いなく演奏されるだろう。またクリーヴランド管弦楽団の8日のリームの前半が興味深い。こちらもご近所でやりそうなのでそれを待たないといけないが、安くていい席があればとは思う。フィリーに行くならゴルダショルツのリサイタルにも顔を出したい。問題はベルリナーの二日目のあと一日しか空かないことだ。

さて、今迄はぼちぼちマニュアルで売りが始まっていたのが、今回からプリプログラミングされていて、サーヴァの負荷にも自信があるのだろう。すんなり動いて覗くと、予想に反して二日目の売れ行きが良かった。定期に入っていたのか、更に考えていていたように、二階のバルコンがヴィオラ独奏向きに売り切れていた。やはり玄人が結構入るのだと思った。三階に比較的内側に取れたのでそれで我慢した。

今迄の席よりも悪いが、今回は余分な券を購入していないので大分安くついた。グレードアップも可能だったが、後に更に出そうなので断念した。高い券は幾らでも後で出る。少しのお買い得感と、まずまずの視覚で我慢しておこう。

なるほど同じ演奏会をザルツブルクの大劇場で聴けば、より近い席で聴けるのだが、大編成曲に関してはアドヴァンテージはないだろう。但しヴィオラ独奏に合わせることはより可能だったと思う。但し演奏が一回目で安定しない。祝祭大劇場で喧しかったという感想を知ると近くで聴けば余計に綺麗には鳴り切らないホールだというのは分かる。そもそも七番は喧しくなるよりもマンドリンが如何に響くかが聴かせどころだ。期待が膨らむ。



参照:
鳴り響くユーゲント様式 2022-02-18 | マスメディア批評
超弩級の中継放送録音 2019-08-03 | 音
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