春の予定の入場券発注が続く。今年はまだまだ入手が容易だ。生憎一枚は公演が延期になった。ロシアからの楽団を使うミュンヘンの劇場のプロジェクトだった。楽団自体は嘗てシベリアのペルムの劇場から創立したもので、その関係は切れたとされている。当初からドイツから出かけた渡世人の核メムバーが仕事人として暗躍したので、ケルンにある楽団と兄弟関係にある。その後はソニーとの関係をつけてメディア的に成功した。
意外だったのは、今回のウクライナ侵略でロシアの国や地方劇場とは関係がない筈の楽団がなぜドイツで公演が難しくなったのか。恐らくオルガルヒの金で寿命を長引かせたのだと思われる。その証拠に指揮者のギリシャ人がシュトッツガルトの放送交響楽団での定期や大ツアーでウクライナ支持のプログラムに替えたことなどでもそこに後ろめたさのようなものを感じる。
ミュンヘンでの公演は序に出かけようと思っていたのだが、暗闇の中で演奏するので暗譜が必要とされて、他の寄せ集めのメムバーでは上演不可能となったとしている。件の楽団は元々ブラック楽団といわれるほどに練習時間を掛けて西側で儲ける金とロシアでの物価やストの間でその活動を可能としていた。広義にグローバリズムにおけるフェアートレード的には疑問があったのだが、今回はひょんなことから網に引っかかった。恐らく今後ザルツブルク音楽祭などにも影響が出るだろう。バーデンバーデンでの音楽祭も秋にもあって、手を切った指揮者ゲルギーエフと穴と共に埋め合わせ方が興味深い。
木曜日にザルツブルクでの復活祭の来年の計画が明らかになった。言われていたようにイタリアからのゲストでなく、新体制最初の年はゲヴァントハウス交響楽団のオペラとなった。バーデンバーデンで夏季に期待されたいたものだが、先を越された。ペテルスブルクからの引っ越し公演も無くなるので、新たなものが幾つも必要になる。以前同様にドレスデンを今後呼んでくるのが予想される。あとはロシアものをどうするかだけであろう。
2023年の復活祭に関しては、ドレスデンのリヒャルトシュトラウス週間と喧嘩することになるが、バーデンバーデンの方が早く企画していたので、一番いい歌手は引っ張ってこれる筈だ。
どちらにしても今年の「スペードの女王」を成功させることが最も重要であり、その状況で今後が見えてくると思う。
そのような折であるから、昨年11月の苦情を今になって漸く書いた。ベルチャ四重奏団演奏会で祝祭劇場のパーソナルが喧しかった事象である。直ぐに文句を言おうと思ったのだが、怒りの方が強くて文章にならなかった。今大切な時期であり、ここしかないと思ったら、落ち着いて書けるようになっていた。祝祭劇場は、分かっている聴衆によって、静けさが保たれているが、パーソナルが騒がしくなければと書いて、11月の状況を説明した。静かな二楽章のアンダンテで、足音を立てて、前から後ろまで壁際迄歩いて、配慮無しにドアを開けて、けたたましく閉めたと説明。書いているとやはり腹が立ってきた。そして最後に、高度な芸術程度だけでなくて、最高品質のオーガナイズで復活祭が開かれるのを楽しみにしていると書いた。ここまで書けば、やらなければザルツブルクに後れを取ることぐらいは分かるだろう。
参照:
コロナ禍が齎した均質性 2021-11-30 | 音
極右の横分けで公職追放 2021-05-18 | 文化一般
意外だったのは、今回のウクライナ侵略でロシアの国や地方劇場とは関係がない筈の楽団がなぜドイツで公演が難しくなったのか。恐らくオルガルヒの金で寿命を長引かせたのだと思われる。その証拠に指揮者のギリシャ人がシュトッツガルトの放送交響楽団での定期や大ツアーでウクライナ支持のプログラムに替えたことなどでもそこに後ろめたさのようなものを感じる。
ミュンヘンでの公演は序に出かけようと思っていたのだが、暗闇の中で演奏するので暗譜が必要とされて、他の寄せ集めのメムバーでは上演不可能となったとしている。件の楽団は元々ブラック楽団といわれるほどに練習時間を掛けて西側で儲ける金とロシアでの物価やストの間でその活動を可能としていた。広義にグローバリズムにおけるフェアートレード的には疑問があったのだが、今回はひょんなことから網に引っかかった。恐らく今後ザルツブルク音楽祭などにも影響が出るだろう。バーデンバーデンでの音楽祭も秋にもあって、手を切った指揮者ゲルギーエフと穴と共に埋め合わせ方が興味深い。
木曜日にザルツブルクでの復活祭の来年の計画が明らかになった。言われていたようにイタリアからのゲストでなく、新体制最初の年はゲヴァントハウス交響楽団のオペラとなった。バーデンバーデンで夏季に期待されたいたものだが、先を越された。ペテルスブルクからの引っ越し公演も無くなるので、新たなものが幾つも必要になる。以前同様にドレスデンを今後呼んでくるのが予想される。あとはロシアものをどうするかだけであろう。
2023年の復活祭に関しては、ドレスデンのリヒャルトシュトラウス週間と喧嘩することになるが、バーデンバーデンの方が早く企画していたので、一番いい歌手は引っ張ってこれる筈だ。
どちらにしても今年の「スペードの女王」を成功させることが最も重要であり、その状況で今後が見えてくると思う。
そのような折であるから、昨年11月の苦情を今になって漸く書いた。ベルチャ四重奏団演奏会で祝祭劇場のパーソナルが喧しかった事象である。直ぐに文句を言おうと思ったのだが、怒りの方が強くて文章にならなかった。今大切な時期であり、ここしかないと思ったら、落ち着いて書けるようになっていた。祝祭劇場は、分かっている聴衆によって、静けさが保たれているが、パーソナルが騒がしくなければと書いて、11月の状況を説明した。静かな二楽章のアンダンテで、足音を立てて、前から後ろまで壁際迄歩いて、配慮無しにドアを開けて、けたたましく閉めたと説明。書いているとやはり腹が立ってきた。そして最後に、高度な芸術程度だけでなくて、最高品質のオーガナイズで復活祭が開かれるのを楽しみにしていると書いた。ここまで書けば、やらなければザルツブルクに後れを取ることぐらいは分かるだろう。
参照:
コロナ禍が齎した均質性 2021-11-30 | 音
極右の横分けで公職追放 2021-05-18 | 文化一般